現在、世界には4億1,500万人、日本でも約950万人の糖尿病患者がいるとされ、多くの人々がこの疾患と向き合っています。そうした社会的背景から、治療薬の開発も盛んですが、治療において用いられる機器の発展もめざましいものがあります。11月28日にアボット ジャパン株式会社は、革新的なグルコースモニタリングシステムを発表しました。
14日間のグルコース値を自動記録!上腕に装着するだけでOK
発表されたのは、「FreeStyleリブレPro」(販売名:FreeStyle リブレ Pro)という新しいフラッシュグルコースモニタリングシステムで、医療従事者向けに12月1日から保険適用で提供されるものとなっています。
「FreeStyleリブレPro」は、従来の持続血糖測定器とは異なり、センサーの正確性を維持するために行われていた指先穿刺によるキャリブレーション(基準値補正)が不要で、患者は専用センサーを上腕後部に装着しておきさえすれば、他に特別な操作を行う必要も全くありません。
ストレスなく簡単に使用できるものでありながら、グルコース値を正確かつ持続的に測定することができ、測定値は15分おきにセンサーで記録、最長14日分のグルコースプロファイルデータを保存することが可能です。
キャリブレーションの方法を患者が医師から学ぶ必要もなく、毎回の洗浄・消毒が必要な送信機や部品も使用されていないため、医療関係者にとっても、患者にとっても、効率よく安全に使える、利便性の高い製品となっています。
より適切な個別の治療管理が簡単に実現できる!
「FreeStyleリブレPro」は、小さな丸い形状の専用センサーを、患者の上腕後部に装着すると、センサー中心部にある極細の針が、組織間質液中のグルコース値を持続的に測定する仕組みとなっており、14分ごとに自動でグルコース値を記録、最大14日分、1,340回の測定データを保存しておくことができます。
保存された全データは、患者が再来院した際に、医療従事者が持つ専用リーダーを用いて、このセンサーをスキャンしさえすれば、わずか5秒ほどでダウンロードすることが可能で、スムーズに患者の14日間におけるグルコースプロファイルを把握・チェックできるようになっています。
さらに、変動データを実用的なトレンドやパターンにして表示させる「Ambulatory Glucose Profile」レポートの作成機能も搭載されており、患者の毎日におけるグルコースプロファイルを、今後の治療検討などを行う上で、扱いやすい視覚的なかたちで容易に把握可能なことから、適切な治療管理と患者への指導もスムーズに行いやすくなると見込まれます。
1日に何度も行わなければならない指先の穿刺採血は、わずかなものとはいえ、痛みや手間がかかり、日々繰り返すことには、なかなかのストレスを生じるものとなります。また血糖測定に用いる電極枚数に保険上の制限もあることから、これまでは十分な血糖モニタリングが行いにくく、コントロール不良につながりやすい状況がありました。
「FreeStyleリブレPro」は、こうしたさまざまな課題を解消する機器として期待されており、患者個々の病態・病状をより深く理解した、理想的な糖尿病治療の実現への一歩が、患者にとっても医師にとっても、無理のないかたちで、踏み出せるものになると考えられています。
(画像はプレスリリースより)

アボット ジャパン株式会社によるプレスリリース(共同通信PRワイヤー)
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201611256583/