近年、糖尿病によってかかる足病変、潰瘍や壊疽といった症状に悩まされる人も増えています。血流の流れが悪くなったことによる血流障害や神経障害、高血糖が招く免疫力低下による感染などを主原因に、難治性の慢性創傷となってしまうもので、最悪の場合、足を切断しなければならなくなることもあります。
BRH Medicalが新治療システムを開発
こうした糖尿病性足病変、糖尿病性脚創傷をはじめ、静脈性潰瘍脚、圧迫潰瘍を対象とした、革新的な治癒療法がエルサレムを拠点とするBRH Medical Ltd によって開発され、このシステムソリューションが8日、米国と中国での特許を取得するに至ったそうです。
中国での特許は皮膚潰瘍の治療を対象にしたもので、米特許商標庁による認定は皮膚潰瘍治療のために開発された技術と、システムに統合された先進的なドキュメンテーション技術の両方を対象としたものとなっています。
このBRH Medicalによる治療ソリューションは、単一のシステムに統合された超音波場と電界をベースとするもので、それぞれのシステムがデジタル写真測定部品を内蔵しているほか、創傷治癒の過程を記録するドキュメンテーション・ソフトウエアも搭載しており、これを導入することで治療プロセス全般を適切に管理しながら、早期の治癒を目指していくことができるものとなっています。
世界における慢性創傷の治療改善に期待
BRH Medicalは、慢性的な創傷治療向けの高度医療機器やソリューション提供を手がけてきた企業で、グローバル市場での企業プレゼンス拡大・確立へ向け、積極的に取り組みを進めています。
今回同社が開発し、米中で特許を取得したシステムは、傷の痛みを減少させるとともに、創傷治癒を早められることが臨床的に実証されているものであり、関連する研究論文では、わずか1カ月間の治療で、糖尿病性の足潰瘍に対し、全体の50%以上で好ましい反応が確認され、傷口がふさがったとも報告されているそうです。
BRH MedicalのCEOであるMotti Oderberg氏は、将来同社の製品・ソリューションが、虚血によって引き起こされる圧迫潰瘍や糖尿病性脚創傷などあらゆる種類の慢性創傷の治療における代表的な位置づけに置かれるものとなることを見据えているとコメントしました。
QOLを著しく低下させる糖尿病の合併症のひとつである、こうした足病変や慢性創傷で、より効果の高い治療が広く実現されるようになることを期待したいですね。

BRH Medical Ltd によるプレスリリース(共同通信PRワイヤー)
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201611086033/BRH Medical Ltd ホームページ
http://www.brhmedical.com/