近年、糖尿病は成人だけでなく子どもたちの間にも有病者が広がっており、世界にはサポートを必要としている子どもの患者も数多く存在します。そうした中、デンマークの大手ヘルスケア企業Novo Nordiskは現地時間の14日、開発途上国の糖尿病に悩む子どもたちを対象とした支援プログラムを、さらに拡大させることを決めたと発表しました。
4年間の延長を決定、5カ国を新規に追加、2万人超の子どもたちをサポート
この支援プログラムは、「子どもの糖尿病を克服する(Changing Diabetes)」プログラムと名付けられたもので、Novo Nordiskのほか、Roche、国際小児思春期糖尿病学会(ISPAD)、世界糖尿病財団(WDF)がグローバルパートナーとして参画しています。
これまでにカメルーン、コンゴ民主共和国、エチオピア、ギニア、ケニア、タンザニア、ウガンダ、バングラデシュ、インドの9カ国で導入され、現地パートナーらとの官民連携で展開、各国の保健省の協力も得て、1型糖尿病の子どもたちへ、必要なケアとインスリンを無償提供する取り組みが進められてきました。
発表によると、このプログラムの実施を4年間延長するほか、カンボジア、コートジボワール、ミャンマー、セネガル、スーダンの5カ国を新たに対象国として加えるとされています。これで、2009年のプログラム開始から、2020年までの11年間で、2万人を超える子どもたちに、糖尿病ケアとインスリンの無償提供というサポートがなされることになりました。
現在と将来の生活を改善、健康的な生活を送れる環境を!
今からおよそ10年前、アフリカのサハラ砂漠以南に住む1型糖尿病と診断された子どもの平均余命は、ほとんどの場合で1年以下となっていました。この深刻な状況を受け、Novo Nordiskでは、持続可能な糖尿病ケアと診断率改善で病気の克服を目指す「Changing Diabetes」プログラムを創設。13,700人の子どもたちへ、糖尿病ケアとインスリンの無償提供を行ってきました。
プログラムが導入されている国で、対象者として登録されている糖尿病の子どもらの多くは、現在ではコントロール良好な状態にあり、健康的な生活を送ることができているといいます。また支援を行った国々では、これまでに108のクリニックが開設され、7,000人超の医療従事者が糖尿病ケアの研修を受けるなど、治療環境の改善も進んできています。
Novo Nordiskの代表でCEOでもあるLars Rebien Sorensen氏は、インスリンの無償提供といった医薬品提供だけでは、開発途上国などにおける複雑な医療課題が解決することはないとして、プログラムの当初から、現地パートナーとの密接な連携を図ってきたことを強調、1型糖尿病を有する子どもたちの現在と未来にわたる生活を改善する、持続可能な解決策の実現へつながるよう常に努めてきたとしました。
同社では引き続き、こうした姿勢でプログラムを展開していく方針で、世界のあらゆる地域におけるさまざまな糖尿病患者のケアとサポートを多角的に進め、同疾患のケア革新をリードしてきたグローバル企業として、人々の豊かな生活に寄与していきたいとしています。

Novo Nordisk プレスリリース
http://www.novonordisk.com/media/news-details.2056498.html