月桂冠総合研究所は20年以上にわたり酒粕に関する研究を続けています。その結果、血中中性脂肪低下、抗酸化活性、コレステロール低減、肝機能障がい保護作用などがあることを明らかにしてきました。
同研究所の調査によって多数の人が「酒粕を食べると体が温まる」というイメージを持っているということがわかり、そのイメージの科学的検証を行いました。その検証結果を10月20日の日本醸造学会大会において発表しました。
これまでにない検証実験
これまで、「酒粕を食べると体が温まる」というイメージは世間で定着しているもののそれを検証した実験はほとんど実施されていませんでした。多くの人は「お酒を飲んだ時と同様に、酒粕に含まれるアルコールの効果で体が温まるのだろう」と考えているのではないでしょうか。
そこで同研究所は検証実験を実施。冷え性に悩む8名の男女を対象に、アルコールを除去した酒粕粉末10gを摂取し、40分後に15度の水に手を1分間浸けることで時間経過と共に指先の血流量と手の表面温度がどのように回復するのか調べました。酒粕を摂取した場合と比較するために同量の米粉を摂取した場合と比べると驚きの結果が。
なんと酒粕粉末を食べた人だけ、食べた直後に指先の血流量が増加し手の表面温度に上昇傾向が見られたのです。
また、8週間酒粕を取り続けるという実験も実施。アルコールを除去した酒粕10gを錠剤にし1日3回、8週間摂取し続けたところ、筋肉量や基礎代謝量が増加していました。最初に行った検証と同様に手を冷やす負荷に対しても日が経つにつれて温度回復の時間が早まることも明らかに。
なぜ体が温まるのか
酒粕を酵素分解して血管細胞に添加すると血管内皮細胞で一酸化窒素が作られ血管拡張作用が生じます。一酸化窒素は平滑筋で吸収されると平滑筋を弛緩させ血管を拡張させます。この原理が酒粕が体を温める原理に当てはまるのではないかと考えられます。
酒粕には体を温める効果だけでなく、インスリン抵抗性を改善する効果があることも知られているため糖尿病の発症が気になる人は意識的に取りたいですね。
(画像はプレスリリースより)

月桂冠株式会社 プレスリリース
http://www.gekkeikan.co.jp/company/news/201610_03.html