日本イーライリリー株式会社と日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は19日、2型糖尿病におけるインスリン治療に関して、医師と患者への意識調査を実施し、その結果を公表しました。調査対象は2型糖尿病の診療。インスリン治療導入を実施している医師173人と、インスリン治療の説明を受けたことはあるがインスリン未治療の患者148人、インスリン治療開始から1年以内の患者50人となっています。
「わざわざ始めなくても」と思う患者、必要性を理解してくれないと治療提案に悩む医師
調査の結果、インスリン治療について医師から説明を受けたものの、インスリン未治療である患者の実に89.2%が、「わざわざインスリンを始めなくても、今の治療のままで大丈夫」と認識していると回答したそうです。
それに対し医師側は、インスリン治療開始提案において「困っていることは特にない」とした人がわずか11.0%で、「インスリン治療の必要性を理解してくれない」(59.5%)、理解してくれるまでの十分な「説明を行う時間が取れない」(48.0%)と悩んでいることが明らかになりました。
また、インスリン治療に関するコミュニケーションでも、患者に「インスリン治療が必要な段階にきている」と説明した医師は97.2%に上りましたが、インスリン未治療の患者では81.1%が医師にインスリン治療について、その必要性などを「相談してみたいと思ったことがない」と回答、意識や相談意向が低いことが浮き彫りとなっています。
インスリン治療開始がうまくいく患者の共通点は意欲と理解力、病識!
インスリン未治療の患者では、相談意向が低い結果でしたが、インスリン治療を開始して間もない対象となった患者では、「医師に相談してみたいと思ったことがある」との回答が54.0%になり、相談意向がアップしていました。
またインスリン治療を始めた理由を尋ねると、「HbA1c値を改善したかったので」が68.0%、「飲み薬では十分な治療結果が得られなかったので」が58.0%で上位につけ、こちらでも治療に前向きな姿勢がうかがわれる結果となりました。
これらの結果から、糖尿病では目立った自覚症状がないこともあり、やはりインスリン治療の開始にいたるまでの前段階では、そこまでやる必要はないのでは?といった軽い認識しかない患者さんが多いようだと分かります。
しかし、インスリン治療開始に踏み切れる段階となれば、本当に現状を何とかしなければならない、治療にも積極的に取り組んでいこうと考えが変化しており、この意識改革をスムーズに、適切なタイミングから遅れることなく起こすことが、治療を手遅れにしないために重要なポイントとなりそうです。
最後の医師への質問で、医療者の目からみてインスリン治療導入がうまくいく2型糖尿病患者の共通点にはどのようなものがあるか、その特性について尋ねていますが、その結果は「治療への意欲が高い」が20.8%でトップ、次いで「理解力がある」(17.9%)、「病識がある」(16.2%)となりました。やはり患者のインスリン治療、糖尿病治療に対する積極性が鍵とみているケースが多いようです。
医師ら医療関係者側には、なぜ今のままでよいと思うのか、患者の意向を十分聞きながら、必要性についての説明を丁寧に行うことが必要であり、患者側には自分の身体のこととして早期から真剣に考えること、軽く考えないで積極的にチーム医療の中に自ら加わり症状を改善させていこうとすること、こうした意識づけと努力が求められるといえそうです。
(画像はプレスリリースより)

日本イーライリリー株式会社/日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 プレスリリース
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