主に運動不足や食生活の偏りなど、生活習慣要因から発症する2型糖尿病に対し、自己免疫性の原因などから発症する1型糖尿病は、全体における発現率は少ないものの、小児期から症状が現れるケースも多く、発症すると常にインスリンの自己注射を行わなければならないなど、日常生活に大変な困難を生じるものとなることが知られています。
サマーキャンプで自己管理に必要な知識と技術を身につける!
そこで、こうした1型糖尿病の子どもたちを支えるべく、「小児糖尿病サマーキャンプ」という取り組みが実施されています。これは、公益社団法人日本糖尿病協会が主催し、1967年から全国各地で実施しているもので、内容は1型糖尿病の子どもを対象とした3日間の集団キャンプとなっています。
公立大学法人青森県立保健大学では、開かれた大学として地域貢献活動の充実を図る目的から、この事業の実施をサポートしており、平成28年度も公募型地域連携事業のひとつとして採択、看護学科の教員と学生が昨年に引き続いて参加しました。
先日公開されたその報告書によると、キャンプには、教員・学生のほか、対象となる1型糖尿病の子どもとその親、参加者OB・OGからなるヤングの会、医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、医療メーカーら約110人が参加したそうです。
実施においては、子どもやその親が事業への参加を通じ、キャンプを楽しみながら日常生活における注意点や、病気に関する基礎知識、自己管理に必要となる技術を身につけられるようにすることが目指され、同大学側もそのサポートを行ったとされています。
集団生活で育まれる“つながり”も力に!
子どもたちは自然の中で集団生活を送りながら、インスリンの自己注射や血糖の自己測定、食事のとり方など、1型糖尿病という疾病とともに生きていくうえで欠かせない知識と技術を身につけるためのさまざまな企画に取り組みました。
看護学科の学生や教員は、キャンプに参加した関係者らとともに、期間中における子どもたちの体調管理をサポートしたほか、レクリエーションの企画・運営に携わっています。
子どもたちはこの3日間のキャンプを通じて、日頃実施している知識や技術を再確認したほか、同じ悩みをもつ仲間と話し合う機会を得、それぞれに励まし合い、仲間をつくることができたそうです。1型糖尿病の成人も参加していたため、年齢に応じた相談や学びが実現したことも報告されています。
また、親同士が相談したり、糖尿病の専門医や看護師と話したりできる企画も実施され、普段の生活の中で感じている疑問や不安について相談、それらを解消したり軽減したりするきっかけにもつながったそうです。
青森県立保健大学では、今後も看護学生らが事業へ参加し、子どもたちの各年代で生じる悩みや不安に寄り添うことで、適切な自己管理を継続していくための支援を行えるとし、積極的にサポートを続けていきたい姿勢を示しています。
(画像はプレスリリースより)

公立大学法人青森県立保健大学 公募型地域連携事業 採択事業概要報告資料(プレスリリース)
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