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2026年08月13日(木)
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より死亡リスクの低い糖尿病治療薬とは?

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より死亡リスクの低い糖尿病治療薬とは?

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糖尿病の大多数を占める2型糖尿病では、生活習慣が大きく関係しているため、食事療法と運動療法が治療の基本として開始されます。しかし、それだけでは良好な血糖コントロールが行えず、高血糖が改善されない場合には、薬物療法を始めることになります。

心血管系の死亡リスクを低減する効果の高い薬はどれか
近年では、さまざまな特徴をもった経口血糖降下薬とよばれる飲み薬の2型糖尿病治療薬が開発されており、特徴を踏まえてうまく利用していくことも重要なポイントになってきていると言えるでしょう。

これら治療薬は、いずれも血糖値を正常化させることで、慢性合併症の発症・進行リスクを軽減することが主な目的となっていますが、やはり最終ポイントとして、どれを用いればもっとも死亡に至るリスクを低減できるのか、死亡抑制効果の高い薬剤はどれなのかが気になるところです。これについて、オープンコホート研究で評価を行った論文が7月13日のBMJに掲載され、注目を集めています。

糖尿病治療薬
治療薬の選択、組み合わせで死亡リスクに臨床的違い
研究は、2007年4月から2015年1月に25~84歳だった2型糖尿病患者、46万9,688人を対象に、用いた糖尿病治療薬の単剤あるいは併用の療法と、心血管疾患、心不全および患者のプライマリケアに記録されている全原因を含んだ死亡率、病院の診断記録との関係性をオープンコホートで評価・分析したものです。対象とされた治療薬は、グリタゾン系、グリプチン系、メトホルミン、SU薬、インスリン、その他の単剤あるいは併用となっています。

フォローアップ期間中に、全体の4.5%にあたる21,308人がグリタゾン系薬剤の処方を、全体の6.9%にあたる32,533人がグリプチン系薬剤の処方を受けました。この2群について、それぞれの薬剤の非使用群と比較を行うと、グリプチン系薬剤は全死亡率を18%有意に低下させていました。また、心不全でも14%の有意な低下がみられています。その一方で、心血管疾患への影響は認められませんでした。

これに対しグリタゾン系では、全死亡率を23%、心不全を26%低下させ、心血管疾患の死亡リスクも25%有意に低下させることが分かりました。

グリプチン系薬剤とメトホルミンとの併用治療が行われた場合、よりリスクの低下は顕著で、全死亡率を48%、心不全による死亡率を38%、心血管疾患での死亡率を33%、有意に低減させていました。また、メトホルミンとSU薬、グリプチン系の3剤併用治療では、全死因死亡率が51%、心不全で40%、心血管疾患で30%の低下を確認しています。

現在なにも治療を施していない場合と比べたグリタゾン系の単剤療法は、心不全リスクを低減し、グリタゾン系とメトホルミンの併用では、全死亡の45%、心不全で50%、心血管系で54%のリスク低減というアウトカムに、有意な関連があると認められました。また、グリタゾン系とSU薬の併用では、心不全による死亡の35%、心血管疾患による死亡の25%というリスク低減に関連性があったとされています。

そしてメトホルミン、SU薬、グリタゾン系の3剤併用治療では、全死因死亡率の56%、心不全での死亡の46%、心血管疾患での死亡における41%というリスク低減に関与することが確認されました。

用いる薬剤によって、また併用するかどうかによって、それぞれ死亡率のリスクに臨床的に重要な違いがあることが、今回の研究で明らかにされました。研究チームでは、全体としてグリプチン系またはグリタゾン系の使用が、心不全、心血管疾患、およびその他全原因での死亡率リスクを、非使用群に比べ、減少させられるとしています。

服薬アドヒアランスや投薬情報レベルなど、考慮に入れられていない点もあるため、一定の限界があることは断られていますが、ひとつの参考となる知見を提供した研究となっています。

(画像はイメージです)


外部リンク

BMJ : Diabetes treatments and risk of heart failure, cardiovascular disease, and all cause mortality : cohort study in primary care
http://www.bmj.com/content/354/bmj.i3477

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