イギリス、バーミンガム大学の研究者は、ランゲルハンス島(膵島)にあり、インスリンを分泌するベータ細胞のハブにおこる障害が糖尿病の原因となっている可能性があるという研究成果を2016年7月21日に発表しました。
インスリンを制御するベータ細胞
イギリスでは390万人の糖尿病の患者がおり、そのうちの90%が2型糖尿病だといわれています。
2型糖尿病は膵臓が十分なインスリンを生成できず、その結果血液中のブドウ糖がエネルギーに変換できずに留まってしまうことでおこるといわれています。
ベータ細胞はこのインスリンの保存と不足時にそれを補うという役割を持っており、膵臓にあるランゲルハンス島の細胞のうち65から80%を構成しています。
一握りのベータ細胞だけがインスリンを制御している可能性を示唆
今回の研究では、これらのベータ細胞のうちわずか1から10%のみがブドウ糖の値に反応し、インスリンの補填をコントロールしていることを発見しました。
バーミンガム大学のHodson博士は、これら特定のベータ細胞がインスリンを分泌するペースメーカーとして働いており、その細胞ハブが働いていないときは、血液中のブトウ糖の値に正常に反応しなかったと話しています。
また、インペリアル・カレッジ・ロンドンの共同研究者Guy Rutter教授は、この一握りの細胞の障害が糖尿病につながる可能性を示唆しており、興味深い発見になったとしています。
研究は、マウスと人体モデルのランゲルハンス島のサンプルで行われたので、生体内の反応とは異なるかもしれなとしながらも、細胞のメカニズムを理解する上で重要な1歩になったと研究者たちはみています。

バーミンガム大学のプレスリリース
http://www.birmingham.ac.uk/news