オランダで開発されたキュートなロボットが、糖尿病を患う子どもたちの日常を支えるパートナーになろうとしています。毎日の食事における炭水化物量の計算や、運動の管理、血糖値の測定・管理をサポートすることはもちろん、気分が落ち込んでしまったときにも、そっと寄り添ってくれる存在になるといいます。
「Charlie」が病気と向き合う毎日を支える!
このロボットは、オランダの応用科学研究機構(The Netherlands Organisation for Applied Scientific Research・TNO)を中心に、ドイツのFCSRやDFKI、オランダのデルフト工科大学、英国のImperial College Londonなどが加わって開発したもので、「Charlie」と名付けられています。
膝丈くらいのサイズで作られた、赤と白を基調とする可愛らしいロボットですが、そこに秘められた力と可能性は非常に大きなものがあります。糖尿病には、生活習慣の影響によって発症する2型糖尿病と、生活習慣とは無関係に自己免疫性疾患などから来る1型糖尿病がありますが、「Charlie」は、この1型糖尿病患者、そしてその発症者の大半である小児患者を救うために制作されました。
日々の辛さも癒やす介助ロボ
オランダではおよそ6,000人の1型糖尿病を患う子どもがおり、少なくとも年間に1人は、この疾患が原因で死亡しているとみられています。こうした病気と向き合わねばならない子ども自身、そして支える家族の日常に寄り添い、最高の相棒となって、適切な管理をサポートしていくのが「Charlie」なのです。
1型糖尿病の患者は、ペン型の注射器などでインスリン薬を常に携帯し、日々管理して、自己注射を行わなければなりません。大好きなゲームに熱中しているときも、友達と楽しく過ごしているときも、血糖管理を怠れば、命に危険が及ぶこともあるほどの血糖値の上昇または低下を招いてしまいます。
「Charlie」は、こうした患者の毎日を支援するため、食事の炭水化物量を計算したり、運動量を測定・管理したりするほか、血糖値の測定、注射の管理・サポートを行います。またその子どもの好きなもの、嫌いなものを認識し、気分が落ち込んだときには、子ども自身がその気持ちを他者に表現しやすいよう場を設定する助けを行ったり、会話や身振り手振りで楽しませたりと、精神面でも細やかに助ける役目を担うとされています。
最新技術が病気に向き合う毎日を変えてくれる、そうしたひとつの例になりそうですね。
(画像はプレスリリースより)

TNO 発表文
https://www.tno.nl/nl/aandachtsgebiedenTNO TIME 「Charlie」紹介ページ
https://time.tno.nl/en/articles/charlie