2016年6月28日、MSD株式会社はこれまでに治療を受けたことがない2型糖尿病患者を対象とした経口血糖降下薬服用後の観察研究である「RESPOND」をスタートさせたことを発表しました。
現代日本では2型糖尿病治療において経口血糖降下薬の利用者が増えています。また、新規の薬剤も次々と開発されているため併用療法も多様化。さらに、投薬治療にだけ頼るのではなく運動療法や食事療法など患者自身の行動も重視されるようになってきました。
その結果、2型糖尿病の治療計画はどんどん複雑に。また、治療満足度や生活の質(以下、QOL)、長期の臨床経過にどのような影響を及ぼすかまで考慮した治療計画を立てる必要があるという声も高まっています。
基礎データが足りない
今の段階では、2型糖尿病治療を始めてからどのようにQOLが変化しているか、治療に対する満足度、運動療法などのセルフケアをどれだけ行っているかのデータが圧倒的に足りません。
そこで同社はRESPONDの実施を決定しました。この研究によってこれまではっきりしていなかった投薬治療開始時の薬剤クラス選択と治療満足度、QOL、セルフケア行動の実行度の関連性を明らかにしていきます。
観察期間は24ヶ月
観察研究の対象となるのは、これまでに糖尿病治療経験のない2型糖尿病と診断された成人患者。その中で、これから1種類の経口血糖降下薬を服用開始する患者です。
記録は5回行い、観察の開始時と開始から6ヶ月目、12ヶ月目、18ヶ月目、24ヶ月目に実施。観察開始時の薬剤は特定しておらず、どの薬剤が投与されていても対象患者全員の体重や血圧の変化、臨床検査値、処方薬変更履歴、患者自身によるQOL評価やセルフケア行動評価、治療満足度評価を記録していきます。
観察開始時から24ヶ月目までどのような変化が起こっているのか、目標達成率はどうなのかを観察することで、2型糖尿病治療の治療計画を立てるうえでの有用な基礎データが得られるのではないかと期待されています。

MSD株式会社 ニュースリリース
http://www.msd.co.jp