北海道大学と理化学研究所の研究者たちは、2型糖尿病治療薬の服用で発症することのある皮膚の難病のリスク因子を発見したと発表しました。
これまで特定されていなかったリスク因子
2型糖尿病の治療薬として広く使用されているDPP-4阻害薬。
しかしこの薬を服用すると皮膚の難病である「水疱性類天疱瘡(すいほうせいるいてんぽうそう)」を発症することがあると報告されていました。
この疾患は高齢者に生じることが多く、重症化することもありますが、これまでDPP-4阻害薬の服用でこの難病が発症する原因は特定されていませんでした。
リスク予測と発症予防法への活用が期待される
研究者たちは、DPP-4阻害薬の服用により生じた水疱性類天疱瘡30例の皮膚症状や自己抗体を調査。非炎症性と炎症性に分類し、ヒト白血球型抗原(HLA)遺伝子の解析を行いました。
その結果、非炎症型水疱性類天疱瘡を発症した患者の9割弱が特定のHLA遺伝子を持つことを発見しました。
この発見により、DPP-4阻害薬の服用中に水疱性類天疱瘡を発症するリスクの予測が可能になり、今後発症予防法への活用が期待できるとのことです。
この研究成果は、学術誌「Journal of Investigative Dermatology」に掲載されています。
(画像はプレスリリースより)

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