シドニー大学チャールズ・パーキンスセンターの研究チームは、糖尿病や高血圧などの予測因子となる糖尿病予備軍を正確に判定するために使える3つの分子の同定に成功したと学術誌「Journal of Biological Chemistry」に発表しました。
精度の高い前糖尿病の発見に
この研究はGarvan医学研究所とデューク大学、メルボルン大学と共同で行われました。
マウスにより行われた実験から得られたこの知見は、医師によるヒトの前糖尿病(糖尿病予備軍)の早期発見がはるかに容易になり、将来的にはよりパーソナライズされた効果的な治療が可能になるかもしれないとのことです。
複雑な要因の組み合わせで
今回同定された3つの分子それぞれは、単独では前糖尿病の予測に使うには精度が低かったといいます。しかしそれらを組み合わせることで、これまでのアプローチで失敗した病気の高度な予測が可能となりました。
このことは、前糖尿病に寄与する複数の要因が存在する可能性を示しています。
将来はカスタマイズされた治療が可能
チャールズ・パーキンスセンターのDavid James教授は、これらの技術をさらに活用して遺伝的・環境的および後発的影響を含む前糖尿病に関わる経路や因子を集団レベルで明らかにすることが次のステップであるとしています。
前糖尿病の症候群に寄与する分子やその他の要因を特定できれば、患者個人の体質やニーズに合わせた治療法がカスタマイズできると研究の発展性に期待を寄せています。
(画像はシドニー大学のホームページより)

シドニー大学のプレスリリース
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