デンマーク工科大学の研究者は、精製された白いパンやパスタの代わりに全粒粉を使用したパンやパスタを用いると心血管疾患・糖尿病リスクを下げるとの研究成果を明らかにしました。
精製粉と全粒粉の違いを検証
これまでも精製された穀物製品と全粒製品との比較がされており、その効果について有益との検証はされていました。
今回の研究では、心血管疾患または2型糖尿病を発症するリスクのある50人の成人が含まれており、その影響が注目されていました。
精製粉に軍配。穀物種による違いも
結果によると、精製粉を使用した食べ物を摂取するより全粒粉を使用した食べ物を摂取した方が食べる量が少なくなり、体重が減少。体内の炎症も減ったということです。
血液検査では、全粒粉の食物を摂取した被験者は体内で炎症を起こしにくく、特にライ麦からは有益な効果が得られました。
この成果について研究者は、心血管疾患や2型糖尿病発症リスクの高い人に特にあてはまる可能性があると話します。
糖尿病リスクを下げる効果が
炎症は通常、感染に対応するための自然な反応ですが、体内では感染によらない炎症が起こることもしばしばあり、これは過体重の人に多くあてはまります。さらにこの不要な炎症は2型糖尿病発症リスクを押し上げる原因となるとされています。
この研究ではさらに全粒粉を使用した食べ物を摂取している時に被験者は食べる量が少なくなっており、体重を減らす傾向があったことも述べていて、糖尿病発症リスクを増加させる体重増と炎症の両方に効果があることが明らかになりました。
ただし腸内細菌の組成については有効とされる変化は見られなかったといいます。
研究者は今後、さまざまな穀物の種類が及ぼす影響についても調査する予定です。
(画像はプレスリリースより)

デンマーク工科大学のプレスリリース
http://www.food.dtu.dk/english/news/デンマーク工科大学
http://www.dtu.dk/