ニューヨーク工科大学オステオパシー学部(以下 NYITCOM)の研究者らは、平均的な米国の食事が糖尿病や心血管疾患のリスク増につながるという説得力ある証拠を得たと発表しました。
典型的な米国流の食事を与えたラットで実験
米国では肥満が流行しており、雄のラットにおいては前糖尿病にあたる状態を引き起こすことでも知られていることから、これまでも米国流の食事が糖尿病や心血管疾患につながるといわれていました。
今回の研究でNYITCOM生物医学の助教授Sepulveda博士と医学生Benjamin Kramerは、典型的な米国の食生活の栄養成分に似た食事を5カ月与えたラットを観察、これまでの仮説を支持するに値する証拠を得たとしています。
わずか5カ月で糖尿病リスク増
研究結果によると、米国流の食事にあたる栄養成分を与えられたラットは、血管が損傷し血圧が上昇。糖尿病患者に共通する症状を示したといいます。
また、そうでない食事を与えられたラットと比較すると腹囲の脂肪が約2倍になるなど2型糖尿病危険因子が増加していました。
さらに驚くべきことに、雌のラットは外見上肥満でなくても血糖値が上昇するなど糖尿病の典型的な兆候がみられ、従来のバイオマーカーが異常を示すよりも早く糖尿病予備軍となる可能性があることも確認しています。
今後は代謝記憶の仮説も検証したいと
研究者の一人であるKramer氏はこの結果について「病気の1つの面だけに焦点を当てるだけでは、健康に関する完全な話を適切に伝えることはできないということを思い起こさせる。」と語ります。
Sepulveda博士は今後、現在は健康な食生活や身体活動を行っているにも関わらず、若い時に高レベルの脂肪や精製された糖分などを多く含む西洋食を摂っていたために糖尿病リスク増につながるという「代謝記憶」という仮説を探求することを目標にしています。
(画像はニューヨーク工科大学のホームページより)

ニューヨーク工科大学のプレスリリース
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