米国イェール大学が主導する研究チームは、非常に低カロリーな食事が2型糖尿病の症状を急速に改善するとの研究成果を専門誌「Cell Metabolism」に掲載しました。
4分の1という超低カロリー食がもたらす効果
研究チームは、2型糖尿病のげっ歯類モデルを用い、通常の摂取量の4分の1という非常に低カロリーの食事(VLCD)が疾患に与える影響とその仕組みを解明したといいます。
この研究は、もともと肥満症の体重減少手術を受けた2型糖尿病の患者の多くが寛解したことからこのメカニズムに焦点を当てて行われました。
実験では同チームが開発した自然発生的で安定した同位体アプローチを用い、肝臓によるグルコース産生の増加に寄与する多くの代謝過程を追跡し計算を行いました。
3つのメカニズムの組み合わせ
その結果、肝臓における糖尿病の血糖値上昇を引き起こす2つの重要なプロセスを得たといいます。また主要な3つのメカニズムが組み合わさることで効果が現れるということも探り当てました。
そのメカニズムとは、1つ目がVLCDにより乳酸とアミノ酸のグルコースへの変換が減少すること、2つ目は肝臓にあるグリコーゲンがグルコースに変換する速度が低下すること、そして3つ目は脂肪の量が減少することで、肝臓のインスリン応答性が改善することです。
これらの効果はわずか3日間で観察することができたといいます。
今後はヒトによる再現性を確認予定
この結果を受け研究者たちは今後、肥満改善手術を受ける2型糖尿病の患者や、VLCDを摂取する2型糖尿病患者においてもその結果が再現するかを調査する予定です。
この成果がヒトでも確認できれば、2型糖尿病の患者をより効果的に治療するための新薬を開発できると研究チームは期待を寄せています。
(画像はプレスリリースより)

イェール大学のプレスリリース
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