ペンシルベニア大学 医学大学院の研究者らは、乾癬を有する人は、乾癬を有しない人よりも2型糖尿病リスクが高く、乾癬の重篤度によりそのリスクも上昇することを発見、学術誌「the American Academy of Dermatology」に発表しました。
実は同じ遺伝子変異である乾癬と2型糖尿病
乾癬は、炎症が皮膚細胞を通常より早く増殖させる免疫性の疾患です。頭皮や膝、肘、手や足に最もよくみられますが、時には顔などに現れることもあります。
これまでも乾癬にみられる炎症は、インスリン抵抗性を促進することで知られていました。乾癬と糖尿病は同様の遺伝子変異を共有しており、これらのつながりの生物学的根拠も示唆されています。
乾癬の患者とそうでない人を4年間追跡
今回の研究は、この疾患の重篤度が糖尿病リスクにどのように影響するかを具体的に調べる最初の研究となりました。
研究では乾癬の重症度を測定するために、乾癬に覆われた体のパーセンテージを測定する方法が選択されました。
イギリスのデータベースを用いて乾癬影響を受けた体表面積について調査を行い、乾癬の成人8124人とそうでない成人76599人のデータを4年間にわたり追跡しました。このデータには年齢・性別・BMIなどの糖尿病リスク因子も含まれています。
乾癬が体表面積の10%超になると累進的に糖尿病リスクが増加
調査の結果、乾癬の体表面積が2%以下の時は糖尿病を発症する相対リスクが1.21だったのに対し、10%以上の患者では相対リスクが1.64と劇的に増加しました。
また乾癬の体表面積が増えるほどそのリスクが高くなる傾向にあり、最初の10%以降、乾癬の面積が10%増えるごとに相対リスクが約2割増加したといいます。
ペンシルベニア大学 医学大学院の皮膚科・疫学教授であるJoel M. Gelfand氏は乾癬の体表面積は日常的に計測されるべきだと話します。特にその面積が10%を超える患者については、糖尿病予防のための重要なターゲットにするべきだとも伝えています。
(ペンシルベニア大学 医学大学院はホームページより)

ペンシルベニア大学 医学大学院のプレスリリース(Science Daily)
https://www.sciencedaily.com/releases/ペンシルベニア大学 医学大学院
https://www.pennmedicine.org/