思春期の1型糖尿病患者では、自らの体型に悩みや不満をもつケースが少なくなく、とくに女性患者では摂食障害を発現する頻度が高くなっているとする研究報告がなされ、注目を集めるところとなっています。
オーストラリアの研究で明らかに
この研究はオーストラリアのEmanuala Araia Doctor of Psychology(Health)Candidateが協力、Christel Hendrieckx氏、Ross M. King氏らの研究グループにより実施されたもので、その成果をまとめた論文が「International Journal of Eating Disorders」オンライン版に8月30日付で掲載されました。
研究グループは、オーストラリア全土を対象としたオンライン調査の1型糖尿病を有する青少年、13歳~19歳を対象とした糖尿病摂食問題調査(DEPS-R)とBMI値とシルエット認識のマッチングテスト(BMI-SMT)、過食とインスリン分泌についての調査データをもとに検討を行ったとされています。
女性患者ではとくに摂食問題を抱える人が高頻度
DEPS-R調査を受けたのは、約477人の青少年で、平均年齢は16歳、全体のうち62%が女性でした。BMI-SMT調査を完了したのは431人となっています。
分析の結果、DEPS-Rの総合スコアが高く、摂食関連の問題を抱えている頻度は、男性患者よりも女性患者に多く、また女性の年齢が上がるほど高くなる傾向にありました。BMI値、HbA1c値、インスリン欠乏、過食の頻度は、男性・女性両方でDEPS-Rと、いずれも緩やかな関連性が認められたそうです。
BMI-SMTのデータからは、女性の場合、全体の88%がより細くなりたいと望んでおり、男性では76%が自らの体型に不満をもっているものの、痩せたいと思う人は43%に限られたのとは、顕著な違いがあったと報告されています。
そしてDEPS-Rのスコアは、男性でも女性でも、実際の体型と理想体型との間の不一致と正の相関関係にあることも分かりました。
これらの結果から研究グループでは、1型糖尿病を患う青少年の多くで、とくに女性の場合はより高頻度に、摂食障害とみられる行動があることが明らかになったとし、理想的な体型の好みは性別などによって異なるものの、不満や悩みを抱く傾向が高いことも確認されたとしました。
そして1型糖尿病の思春期患者においては、日常的な摂食障害のスクリーニング検査を実施する有効性を前向きに検討し、段階的なケアアプローチを行っていくことも考えるべきだとまとめています。
(画像は写真素材 足成より)

International Journal of Eating Disorders : Gender differences in disordered eating behaviors and body dissatisfaction among adolescents with type 1 diabetes : Results from diabetes MILES youth Australia
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/eat.22746/full