米国ユタ大学健康学部の研究者たちは、阻害することで糖尿病性網膜症を軽減できるたんぱく質ARF6を確認、専門誌「The Journal of Clinical Investigation」に発表しました。
重大な合併症である網膜症の治療に前進
糖尿病性網膜症は糖尿病の重篤な合併症として知られ、米国でも糖尿病患者推定3000万人のうちの約3分の1が苦しんでいるといわれている眼の疾患です。
視力がゆっくり落ちていき、回復することも見込めず、有効な治療法もいまだ確率されていない糖尿病性網膜症ですが、今回の発見により新たな治療の道に光が見いだされました。
動物実験では網膜症による症状が減少
研究は、糖尿病状態をシミュレートするために処置されたげっ歯類により行われました。
今回確認されたたんぱく質ARF6を阻害する化合物NAV-2729を実験動物の眼球に注射することで、糖尿病性網膜症により視力を損なうときに生じる眼底から眼に液体が漏れ出す状態や、血管の可増殖が有意に減少したといいます。
治療の長期的な有効性についてはまだ検証されておらず、またこの薬物がヒトの治療的介入として適しているかは未確定ですが、ARF6は糖尿病性眼疾患を含む多くの疾患に共通する炎症のシグナルを調整すると研究者は話します。
研究チームは今後、他の炎症性疾患におけるARF6の役割についても引き続き探求する予定です。
(画像はプレスリリースより)

ユタ大学健康学部のプレスリリース(Science Daily)
https://www.sciencedaily.com/releases/ユタ大学健康学部のプレスリリース
https://healthcare.utah.edu/news/ユタ大学健康学部
http://uofuhealth.utah.edu/