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2026年07月16日(木)
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腎機能が低下すると心房細動リスクが上昇、糖尿病ではさらなる悪循環か

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腎機能が低下すると心房細動リスクが上昇、糖尿病ではさらなる悪循環か

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糖尿病を発症すると、さまざまな合併症や関連疾患の発現リスクが高まり、最悪の場合、命に関わるものともなることが知られています。中でも糖尿病性腎症による腎機能の低下や、心疾患系疾患のリスク上昇は深刻で、十分な注意が必要です。

腎機能低下でも脳卒中や心不全につながるリスクが上昇
こうした中、さらに悪循環を招いている可能性がある、腎機能と心血管系疾患の関連性を示した最新の研究結果が報告されました。研究はNisha Bansal氏らのグループによってなされたもので、その成果をまとめた論文が「Clinical Journal of the American Society of Nephrology(CJASN)」に9月7日付で掲載されています。

研究グループは、まず米国で行われた「Jackson Heart Study」と「Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis」、「Cardiovascular Health Study」の3本の前向きコホート研究におけるデータを収集し、メタ解析を実施、腎機能と、脳卒中や心不全を引き起こしうる心房細動の発現について検討を行いました。

関連性を調べるうえでは、Cox回帰モデルを用い、さらなる分析においては、心電図や心臓イメージングでとらえた無症候性心血管系疾患や暫定的心不全、心筋梗塞の発現に関するデータ調整を行って評価したそうです。

対象となったのは、研究開始時点では心房細動のなかった16,769人で、彼らにはベースライン時の血液検査と尿検査、推算糸球体濾過量(eGFR)、尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)の測定検査を受けてもらっています。

腎機能
腎機能の悪化が独立したリスクに、生活習慣改善はやはり重要
研究グループは解析にあたり、ベースライン時の被験者におけるeGFR値で90超、60~89、45~59、30~44、30未満という5つの群に分けるグループ化を行ったほか、UACRで15未満、15~29、30~299、300超の4群に分けるグループ化もあわせて行いました。

その結果、平均8.5年~12.5年の追跡期間で、研究を開始したベースライン時の腎機能低下が顕著である群ほど、この期間中に心房細動を発現する確率が高くなることが判明したそうです。

eGFR値が最大の正常と認められる90超群と比べた各群の心房細動発現リスクは、60~89の群で平均1.09倍、45~59の群で平均1.17倍、慢性腎臓病が強く疑われる水準の30~44群では平均1.59倍、慢性腎臓病患者といえる30未満の群では平均2.03倍でした。

UACRでみても、正常な15未満の群に比べ、心房細動の発現リスクは15~29の群で平均1.04倍、30~299の群では平均1.47倍、300超の群の場合、平均1.76倍となっています。

これらの関連性は、無症候性心血管系疾患や暫定的な心不全、心筋梗塞の既往歴など、直接的なリスク因子となる要素についてデータ調整を行ってもなお維持され、一貫した結果として認められたことから、腎機能の低下は心房細動を発現させる独立したリスク因子であると考えられました。

研究グループでは、腎疾患と心房細動の発現が有意に関連していることについて、そのメカニズムを明らかにするためのさらなる研究が必要としたうえで、生活習慣の改善は、糖尿病の進行の抑制、腎疾患の予防および進行抑制、心血管系疾患の発現予防のいずれにも有効であることから、あらためて重要なものと指摘しています。

(画像は写真素材 足成より)


外部リンク

Clinical Journal of the American Society of Nephrology : eGFR and Albuminuria in Relation to Risk of Incident Atrial Fibrillation : A Meta-Analysis of the Jackson Heart Study, the Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis, and the Cardiovascular Health Study
http://cjasn.asnjournals.org/


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