国際糖尿病連合(IDF)とNovo Nordiskはベルギー時間の9月29日、2型糖尿病患者を対象とする、初めての大規模なオンライン意識調査を開始したことを発表しました。多言語対応で実施し、2018年3月まで行う予定とされています。
リスクの高い心血管系疾患に関する調査を実施、今後の治療支援に活用
開始された調査は「Taking Diabetes to Heart」と名付けられたもので、2型糖尿病患者の死因としては世界でも最も多いとされる、心筋梗塞や脳卒中、冠動脈疾患、末梢閉塞性動脈疾患などの心血管系疾患について、患者自身の認知と知識の水準を調べ、明らかにすることを目的としています。
世界における糖尿病の罹患者数は年々増加しており、また糖尿病を発症すると、これら心血管系疾患の発現リスクが顕著に上昇することがこれまでの研究で判明しています。糖尿病の治療においては、病態そのものの改善、進行抑制を図ることはもちろん、これら合併症や発現しやすくなる疾患のリスクコントロールを適切に行うことが重要です。
しかし、2型糖尿病患者で心血管系疾患を患う人の数は増え続けているのが現状で、その背景には予防に関する知識の不足や早期診断の機会喪失、適切な治療がなされていないこと、認識不足による誤った自己管理などがあるものとみられているのです。
疾患に関する啓発と適切な治療管理で健康状態の改善を目指す
初の世界的意識調査となる「Taking Diabetes to Heart」は、こうした糖尿病と心血管系疾患における根本的な問題の実態を把握し、将来の健康状態を改善することにつながるような啓発活動など、必要な支援アクションを見出すことを目的としています。
調査はIDFが昨年発表した報告書「Diabetes and Cardiovascular Disease」で明示された勧告に基づいて実施され、Novo Nordiskが協力、結果をとりまとめたのち、各国別の調査結果を含んだ全体報告書やその他予防対策などを行う政策や意思決定に有益と考えられるリソースを、広く提供することとなっているそうです。
調査は、アラビア語、中国語、デンマーク語、日本語、英語、フランス語、スペイン語、ロシア語、ヒンディー語、韓国語、ポルトガル語、ドイツ語、ウルドゥー語といった多言語に対応するものとなっています。糖尿病患者の健康改善をサポートする取り組みとして、期待と注目が集まるところでしょう。
(画像は「Taking Diabetes to Heart」特設ページより)

Novo Nordisk プレスリリース
https://www.novonordisk.com/bin/getPDF.2137726.pdfIDF 「Taking Diabetes to Heart」特設ページ
https://www.idf.org/