フランスの国立科学研究センター(以下CNRS)は、パリ第5大学や複数の研究所・病院と共同で1型糖尿病の発症に先だちMAITリンパ球が変化することを発見。今後、疾患の早期発見や予防のためのバイオマーカーとして役立つと期待を寄せています。
1型糖尿病とMAIT細胞の関連を研究
1型糖尿病は、免疫系が膵臓のベータ細胞を攻撃することで発症する自己免疫疾患です。この破壊的な過程には、しばしば自己反応性のTリンパ球が関連しています。
また個人がもともと持つ免疫系統もこの病気においては、重要な役割を果たしています。
粘液に関連するMAIT細胞はこの免疫系統の不可欠な一部分であり、それらは特に腸内細菌叢により活性化されるといわれています。
疾患の早期発見や予防、治療の標的に
研究チームは、この細菌叢や腸粘膜の恒常性と1型糖尿病に関連する障がいにおいてMAIT細胞がどのような役割を果たしているのか疑問を持ち、研究を行ったといいます。
その結果、患者の血液サンプルや動物モデルで1型糖尿病が発現する前にMAIT細胞が改変されていることを発見しました。
この発見は1型糖尿病治療のための、バイオマーカーの利用による疾患の早期発見や予防、治療の標的として利用できる可能性があると研究チームは期待しています。
研究成果は、学術専門誌「Nature Immunology」に掲載され、フランスINSERM Transfert社は研究チームに変わりこれらの知見に関連する特許を申請しました。
(画像はCNRSのホームページより)

フランス国立科学研究センター(CNRS)のプレスリリース
http://www2.cnrs.fr/en/2997.htmフランス国立科学研究センター(CNRS)
http://www.cnrs.fr/