糖尿病や糖尿病前症にある人の数は増え続け、日本国内でも大きな問題となっています。過剰栄養と運動不足が組み合わされば、肥満や糖尿病になりやすく、発症を予防するには、早期に食生活や運動習慣の見直しを行って、健康な生活習慣と身体状態を取り戻すことが非常に重要です。
「アミノインデックスリスクスクリーニング」をリリースへ
こうした早期の取り組みに活かしてもらうべく、味の素株式会社は、今後4年以内の糖尿病発症リスクと血液中の必須・順必須アミノ酸濃度に基づく栄養状態の評価などを実施する「アミノインデックス生活習慣病リスクスクリーニング(AILS)」の提供を開始すると発表しました。
同社がすでに販売・提供している、1回の採血で現在のがん可能性を評価するという検査商品「アミノインデックスがんリスクスクリーニング(AICS)」に追加し、「アミノインデックスリスクスクリーニング(AIRS)」として提供するといい、「AILS」単独での販売はなされません。提供開始は2017年11月を予定しています。
血液中のアミノ酸濃度バランスは、健常な人の場合、一定に保たれていますが、健康状態に異常をきたすとそのバランスにも変動がみられるようになります。そこで味の素では、こうしたアミノ酸濃度バランスが、さまざまな疾患により特徴的な変化を示すことに着目し、このバランス状況を調べることで、現在の健康状態や病気の可能性、将来リスクを明らかにする技術の研究、開発を行いました。
そうして生み出された技術を生活習慣病領域へと応用したのが、今回の「AILS(糖尿病リスク)」「AILS(アミノ酸レベル)」になります。
生活改善ガイドとともに結果を提示、予防・早期治療に
「AILS(糖尿病リスク)」は、4年以内の糖尿病発症リスクをみるもので、人間ドックの受診者7,703人の血液中アミノ酸濃度バランスを測定し、4年以内に糖尿病を発症した人としなかった人の違いをもとに作成、リスクを算出するものとしています。
結果は「ランクA」、「ランクB」、「ランクC」の3段階で示され、「ランクA」ならばリスクは低い状態ですが、「ランクB」または「ランクC」の場合、4年以内に糖尿病となる可能性が高い状態になります。
一方「AILS(アミノ酸レベル)」は、食事から摂取すべき10種類の必須・準必須アミノ酸の血液中濃度を測定、たんぱく質構成成分のアミノ酸に体内で不足しているものはないか分析するものです。結果は偏差値で算出し、30未満の場合に「低値」と判断、1つでも「低値」のものがある場合に、アミノ酸レベルが低いと評価するとしています。
このアミノ酸不足評価と、糖尿病発症リスクの結果を組み合わせ、I~IVのタイプに分類、それぞれ検査結果報告書に表示し、タイプに応じた生活改善ガイドの冊子で、具体的な生活習慣の改善方法など、アドバイスを提供するそうです。
こうした「AILS」とセットになる「AICS」は、血液中のアミノ酸濃度バランスの違いにおける統計的解析データをもとに、現在がんである可能性を評価する検査で、すでに全国約1,300の医療施設に導入されています。
たった1回の採血で、男性の胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん、女性の胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、子宮がん、卵巣がんの可能性をみることができ、早期のがんにも対応することから、負担が少なく有用性の高いものとなっています。
今回「AILS」を加えた「AIRS」となることで、さらに糖尿病などの生活習慣病もカバーされるため、サービスはより有益なものとなるでしょう。味の素では今後も開発した「アミノインデックス技術」を応用し、さまざまな疾患の予防と早期発見に寄与していきたいとしました。
(画像はプレスリリースより)

味の素株式会社 プレスリリース
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