ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(以下、BWH)は、2型糖尿病患者の3割が最初に勧められた時点でインスリンの投与を開始しておらず、その開始は平均2年後であるとの研究成果を学術誌に発表しました。
インスリン療法を始めることを嫌がる患者
医師が必要と判断した場合、なるべく早くインスリンの投与を開始することが望ましく、インスリン療法の遅延は糖尿病の悪化につながります。
にもかかわらず、2型糖尿病患者の約30%がすぐにはインスリン投与を開始せず、平均して2年後に投与を開始していることがBWHの研究で明らかになりました。
多くの臨床医が2型糖尿病の患者がインスリン療法を始めることを嫌がっているという現象に遭遇しているものの、これまで療法を開始するまでの遅延がどのくらいあるのかはわかっていませんでした。
インスリン投与開始の遅れは糖尿病悪化につながる
今回の研究では、2000年から2014年までの間BWHで医師が記載した電子記録を分析。当初インスリン療法を拒絶した2型糖尿病患者を特定するプログラムを作成しました。
分析の結果、特定された3295人の患者のうち3分の1近くが医師が勧めた段階でのインスリン投与の開始を拒んでいました。また最終的にインスリンを開始するまでの期間は平均2年。その間血糖値はさらに上昇していました。
この結果について研究を主導したBWHの医師Alexander Turchin氏は、インスリン投与の開始を遅らせている患者は十分な情報に基づいた意志決定を行っているのか調べる必要があるといいます。
また、治療が効果的であるという認識を確実にしてもらうためには、医師は患者たちの視点を理解する必要があるとも話しています。
(画像はブリガム・アンド・ウィメンズ病院のホームページより)

ブリガム・アンド・ウィメンズ病院のプレスリリース(Science Daily)
https://www.sciencedaily.com/releasesブリガム・アンド・ウィメンズ病院
http://www.brighamandwomens.org/