腸内細菌の働きについては、このところさまざまな研究が進んでいます。このたび、ビフィズス菌の1種に、インスリン感受性を改善する可能性が認められたという研究発表がありました。
ビフィズス菌はお腹の調子を整えるだけではない?
江崎グリコ株式会社は2017年9月20日(水)、東京農工大学木村郁夫特任准教授との共同研究の成果として、ビフィズス菌 BifiX(正式名称:Bifidobacterium animalis ssp.lactis GCL2505)による、インスリン感受性改善の可能性を確認したと発表しました。
今回の研究は、肥満モデルマウスにビフィズス菌BifiX を投与することにより、インスリン感受性の低下を抑制することが確認されたというものです。
また、血糖値が正常高値の成人男女80名に対しても内容を伏せた実験を行い、ビフィズス菌BifiXを一定期間一定量投与した群とそうでない群の間で、インスリン感受性の指標であるMatsuda-Indexが有意に高い値を示したとしています。
インスリン感受性が改善されれば糖尿病予防に
もし、インスリンは正常に分泌されているにもかかわらず十分に効果が発揮できていないと、食後などに上昇した血糖値が下がらず、2型糖尿病の発症につながってしまいます。この状態を、インスリン感受性が低下している、といいます。
今回の研究で使用されたビフィズス菌BifiXは、ヒト由来のビフィズス菌の1種です。同社では、一般的なビフィズス菌に比べ胃酸・胆汁酸に対する耐性が強い菌だとしており、すでにヨーグルトなど、実際にこのビフィズス菌を配合した商品も発売しています。
食品として手軽に摂取できるビフィズス菌の1種で、低下しているインスリン感受性が改善できるのであれば、今後糖尿病予防にもおおいに役立つものと期待されます。
(画像は江崎グリコ株式会社公式ホームページより)

江崎グリコ株式会社プレスリリース
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