ジョスリン糖尿病センターの研究者たちは、2型糖尿病において主要な死因の1つである、心血管疾患を引き起こす慢性炎症を抑える自然保護因子を特定したと9月20日発表しました。
これまで慢性炎症の原因とされてきたブドウ糖と脂質
高レベルのブドウ糖とコレステロール、中性脂肪は単球と呼ばれる白血球を動脈壁に移動させ、他の細胞であるマクロファージに進化することは以前から知られていました。
これらの細胞は、糖尿病の患者においては、動脈壁に付着することで最終的にアテローム性動脈硬化を引き起こすことがあります。
また、この過程で炎症を促進するプロテインキナーゼ(PKC)という分子のいくつかの形態を活性化することが分かっています。
炎症を促進するはずの分子形態が逆に抑制するケースもあると
しかし今回行われた2型糖尿病のマウスモデルを用いた研究では、PKC-デルタと呼ばれる1つの形態がこの炎症プロセスを逆に防御することが分かりました。
PKCのほとんどの形態は炎症を悪化させますが、PKCデルタはそれとは逆の自然保護機能であると研究チームのリーダーであるキング博士は話します。
この発見は、この分子が肥満や代謝異常に関連する炎症の予防に役立つことを示唆しています。
ただし、研究者はこの分子を活性化することで体のさまざまな部分で異なる効果が生じることも同時に指摘しており、特定の組織の治療を標的にする必要があるとも説いています。研究者らは今後もこの研究テーマを継続するとしています。
(画像はジョスリン糖尿病センターのホームページより)

ジョスリン糖尿病センターのプレスリリース
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