コペンハーゲン大学健康科学部とノボノルディスク(Novo Nordisk)の研究チームは、ヒト胚幹細胞からベータ細胞を生産するための改善策を模索中であると9月21日発表しました。
現在の手法では重大な欠点が
科学誌「Stem Cell Reports」に掲載された研究成果によると、現在の方法では幹細胞をベータ細胞に似せて産生すると、重大な欠点であるアルファ細胞に似たいくつかの特徴を有してしまうとのことです。
インスリンは血糖値が高すぎる場合にその値を下げ調節を行いますが、糖尿病の患者はこの機能を持たないため血糖値を調節するためにインスリンを注射する必要があります。このインスリン分泌のためにベータ細胞は重要です。
ベータ細胞を作りだす最終段階の最適化が重要
ヒト胚幹細胞は、現在知られている手法でベータ細胞に似たものを作りだすことができます。
しかしこの方法ではベータ細胞と反対の機能を有するアルファ細胞のいくつかの特徴も同時に持ってしまうため、糖尿病の治療には最適ではないということが分かりました。
Anne Grapin-Botton教授は、ヒト胚幹細胞からベータ細胞を作りだすプロセスは、間違いなく始まっているが完了には至っていないと話します。
ベータ細胞の産生に関する最終段階をどのように最適化できるかが今後のカギになるだろうと伝えています。
(画像はプレスリリースより)

コペンハーゲン大学健康科学部のプレスリリース
http://healthsciences.ku.dk/news/コペンハーゲン大学健康科学部
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