米国ミシガン大学などの研究チームは、高齢者医療保険でカバーされる糖尿病の患者のうち約11%の血糖値が非常に低い傾向があり、過剰治療されているのではないかとの調査結果を発表しました。
その後に見直されるケースも少なく
ミシガン大学が発表したのは、長期的に心臓や腎臓、目や手足を糖尿病の影響から守るために処方されている薬が年齢を重ねるとともに過剰治療になっているのではないかという調査結果。
さらにこれらの患者のうちその後6カ月以内に治療の見直しを受けた患者はわずか14%だったことも分かりました。
この傾向は75歳以上の患者で、低所得であったり重度の障がいを持っていたりするため、高齢者医療保険と医療補助制度の両方が適用されている患者にその可能性が高いと研究者はいいます。
一方で都市部に居住したり、6つ以上の慢性的な疾患を持っていたりするなど一定の条件のもとでは、その可能性が低くなる傾向も見られました。
積極的すぎる治療の弊害を視野に入れる必要が
70歳以上の人は、非常に低い血糖値の状態では、めまいや混乱、転倒、死に至るリスクを高める可能性があります。
糖尿病の状態の過大評価と過小評価の両方に焦点をあて、患者が不必要で潜在的に害となる状況を避けながら必要なケアをすることが必要だといいます。
糖尿病の効果的な治療のために個々のリスクと効果の可能性に基づく治療のパーソナライゼーションを強化する必要があると研究者は伝えています。
(画像はミシガン大学 ミシガンメディスンのホームページより)

ミシガン大学(ミシガンメディスン)のプレスリリース(Science Daily)
https://www.sciencedaily.com/.htmミシガン大学(ミシガンメディスン)
http://www.uofmhealth.org/