バーミンガム大学の研究者は、肥満や2型糖尿病の治療に用いられる一般的な薬物に脳圧を下げる効果があることを学術誌Science Translational Medicineに掲載しました。
2型糖尿病薬GLP-1アゴニストに新たな薬効が見つかる
脳圧を下げるために使用できる可能性があるのはGLP-1アゴニスト。2型糖尿病の治療などで安全であるとして広く一般的に用いられている薬物です。
研究者たちは、3年間にわたり脳内の圧力を高くした動物モデル実験で、GLP-1アゴニストが頭蓋骨内の圧力を低下させるかどうかを調査。
その結果GLP-1アゴニストエクステンジン-4に脳の圧力を急速かつ劇的に低下させるという結果を得ました。またこの効果は少なくとも24時間継続することも分かっています。
脳卒中などのケアに活用可能か
脳圧の上昇は、外傷性の脳損傷や脳卒中などの緊急事態によく見られる症状です。
また突発性頭蓋内圧症(IIH)の主な特徴であり、この病気は目の周りの神経に重度の圧力をかけるため、未治療の人の4分の1が視力を喪失するとされています。
研究者はこの新しい治療戦略が将来、患者のケアのための画期的な変化をもたらす可能性が非常に高いと話します。研究者チームは今後脳圧上昇患者を対象とした臨床試験を開始する予定です。
この研究の成果は9月8日と9日にバンクーバーで開催される国際頭痛学会で発表されると同時に、11月6日から8日にかけて行われる英国内分泌学会でも報告されます。
(画像はプレスリリースより)

バーミンガム大学のプレスリリース
http://www.birmingham.ac.uk/news/バーミンガム大学
http://www.birmingham.ac.uk