糖尿病治療研究会は23日、語呂合わせから昨年同会が制定した10月8日の「糖をはかる日」にあわせ、糖尿病患者さんや保健指導・医療関係者のみならず、糖尿病予備群を含む一般の人々も対象に、あらためて“血糖”について考える機会を提供、さまざまな啓発活動を展開することを発表しました。
血糖や血糖値、正しく理解している?
最近の日本国内における統計では、糖尿病患者とその予備群の人を合計すると2,000万人を超えるといわれています。しかしHbA1c値が6.5%以上、または医療機関や健診で糖尿病を指摘された経験がある人のうち、約3人に1人以上は適切な治療を開始していない、未治療状態にあるともされているのです。
糖尿病は初期段階における自覚症状がほぼなく、具体的な症状に気づき始めたときには、すでにある程度病態が進行してしまっています。早期に対応を始めれば、生活習慣の見直しや食事療法、運動療法を中心に血糖値の改善を目指せる一方、進行するとQOLを著しく低下させる合併症の予防や治療重要性が増すため、薬物療法が不可欠となります。
適切な治療の開始・継続がなされず、糖尿病が放置されると、糖尿病網膜症や糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害といった合併症のほか、脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化などが発現しやすくなり、命の危険にも及ぶものとなってしまいます。
糖尿病は、慢性的に高血糖の状態が続くことでさまざまな身体器官に不調をきたすものであることから、まずは日頃から血糖に関心を持ち、自身の血糖値を把握、管理することが大切です。血糖や血糖値という言葉は、糖質ダイエットなどの影響もあり、浸透が進んだものの、社会全体でその健康との関わりや本来の意義が理解され、共有されているかというと、まだまだ疑問の残るところです。
こうした状況を受け、糖尿病治療研究会では、血糖自己測定の提言がなされてから40年、またその健康保険適用から30年となった節目の年の昨年2016年に、10月8日を「糖をはかる日」と定め、啓発活動を開始しました。
キャンペーンサイトオープン!関連情報をチェック
今年も10月8日を前に、「糖をはかる日」の公式サイトがオープンし、「血糖を知る、はかる、コントロールする。」を基本テーマとした情報提供が進められています。昨年に続き、講演会やコンテストなどが開催される予定ともなっていますので、一部をご紹介しましょう。
公式サイトでは、一般向け、糖尿病患者さん向け、医療・保健指導関係者向けのそれぞれに情報提供コンテンツや、日常生活の習慣から血糖値を上げるもの、下げるものを理解する「血糖値アップ・ダウンクイズ」といったコンテンツが提供されています。
職場などでの啓発活動や患者さんへの指導に便利なお役立ちツールも無償提供されており、自由にダウンロードして活用可能です。
講演会は10月3日に日比谷コンベンションホール(大ホール)で開催予定で、今年は「食後高血糖(血糖値スパイク)への徹底対応」をテーマとした講演とパネルディスカッションが展開されます。専用フォームからの申し込みを行えば、無料で参加できますから、ぜひチェックしてみましょう。
また「血糖値アップ・ダウン100文字投稿コンテスト」が昨年に続いて実施されます。誰でも参加可能で、一般は「血糖値に関心を持った頃の私にひとこと」、患者さんは「初めて血糖値が高いといわれた時の私にひとこと」、「糖尿病と診断されたときの私にひとこと」、「低血糖を起こしたことがなかった頃の私にひとこと」のいずれか、医療・保健指導関係者は「糖尿病医療を志したときの私にひとこと」をテーマとして、100文字以内の短文を応募するものとなっています。
Web、郵送、FAXのいずれかで、2017年9月10日の締め切りまでに送信すれば参加可能です。優秀作品には、最高で賞金3万円と副賞が贈呈されますから、楽しく表現し、挑戦してみるとよいですね。詳細は公式サイトなどでご確認ください。
(画像はプレスリリースより)

糖尿病治療研究会によるプレスリリース(共同通信PRワイヤー)
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201708234890/「糖をはかる日」 公式サイト
http://www.dm-net.co.jp/10-8/