ベス・イスラエル・ディーコネス・メディカルセンター(以下BIDMC)の研究者たちは、栄養素に富むクルミにはそれを食べた人に満腹感を与え、過食を抑制する効果があるとの研究成果を発表しました。
クルミの満腹効果がfMRIを用いた調査で明らかに
今回の研究で実証されたのは、被験者がクルミを食べると食欲を制御する脳内の領域が活性化する点。
クルミなどナッツが脳に及ぼす神経認知的影響が、fMRIを用いた脳のイメージング調査で初めて明らかになりました。
研究調査は肥満のボランティア被験者10名に対し、BIDMCの臨床研究センター(CRC)の管理された環境で5日間ずつ2回のセッションで行われました。
被験者はどちらかのセッションで米国糖尿病学会(ADA)の食事ガイドラインで推奨されている1日あたり48gのクルミを含むスムージーを摂取。
別のセッションでは栄養的に同等で味も似ているクルミを含まないプラセボスムージーを摂取するように、被験者にも研究者にも順番を知らせない二重盲検法で行われました。
最終的に肥満治療薬の開発につなげたいと
結果によると、参加者がプラセボを与えられたセッションの被験者よりクルミを含むスムージーを与えられたセッションで空腹感が減ったと報告しています。
またそのセッションの最終日に行われたfMRI試験の結果もそれを裏付けています。
これは食生活の選択にもっと注意を払い、より健康的な食品の選択をするようになることを意味していると研究チームのメンバーでハーバード大学医学部教授のMantzoros博士はいいます。
今後は、より多くのナッツがより多くの脳の活性化につながるかどうか、また効果の安定性についても調査を行うとしています。
この研究により食品内に存在する天然の化合物が脳内の食欲調節センターにどのように働きかけるかが明らかになり、肥満治療のための新たな薬の開発につながると研究者らはみています。
(画像はプレスリリースより)

BIDMCのプレスリリース(Science Daily)
https://www.sciencedaily.com/ベス・イスラエル・ディーコネス・メディカルセンター(BIDMC)
http://www.bidmc.org/