ドイツ糖尿病センター(以下DZD)は、脂肪肝が他の器官に損傷を引き起こす可能性があることを発表しました。研究者たちは、脂肪肝疾患は膵臓や腎機能におけるホルモン産生を行う細胞の機能に影響を及ぼす可能性を実証しています。
2型糖尿病リスクを増加させる脂肪肝
先進工業国ではおよそ成人3人に1人という割合で持っているとされている非アルコール性の脂肪肝疾患。肝硬変や肝臓がんのリスクを高めるだけでなく、2型糖尿病や心臓血管疾患のリスクをも増加させるといわれています。
DZDの研究者たちは、脂肪肝により産生されるたんぱく質fetuin-Aが膵臓にどのような影響を及ぼすのか、その原因のメカニズムと変化を明らかにするために研究を行いました。
たんぱく質fetuin-Aがそのカギを握る
結果によるとfetuin-Aにより、膵臓脂肪組織内の成熟脂肪細胞とくに膵島細胞との相互作用における脂肪前駆細胞に炎症などの変化がみられました。
2型糖尿病リスクの高い200人の被験者グループで、すでに血糖調整が悪化している人ではこの変化がインスリン分泌の減少と関連していることも判明しています。
脂肪組織自体は有害ではないものの、脂肪肝により産生されるfetuin-Aが病理学的変化をもたらすとDorothea Siegel-Axel教授は話します。
肥満そのものが常に病気を引き起こすわけではないが、脂肪肝が他の臓器に及ぼす影響の要因を明らかにするなど、疾患リスクが増加するかどうかを、より正確に把握することが今後重要であるとDZDは現在の研究成果を要約し伝えています。
(画像はプレスリリースより)
(C)IDM

ドイツ糖尿病センター(DZD)のプレスリリース
https://www.dzd-ev.de/en/latest/news/ドイツ糖尿病センター(DZD)
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