カナダのオンタリオ州トロントにある聖ミカエル病院は、妊娠糖尿病の発症と外気温に関する調査結果を5月15日発表。妊娠中に外気温が低い時に屋外にいた妊婦の方が妊娠糖尿病の発症率が低いとする研究結果を公開しました。
外気温と妊娠糖尿病の発症の関連を12年間調査
この調査では、12年間にわたりオンタリオ州のグレータートロントエリアに住む39.7万人の女性の出産55.6万ケースを対象に行われ、妊娠中期に行われる妊娠糖尿病スクリーニング前平均30日間の気温と妊娠糖尿病診断結果の関連を照らし合わせたもの。
結果によると、外気温の平均がマイナス10度以下の環境にいた女性の妊娠糖尿病の有病率は4.6%で、平均気温が24度以上の外気温にさらされた妊婦の有病率は7.7%と有意な差が確認されました。
外気温の上昇で糖尿病が発症する可能性が高くなる
さらに外気温が10度上昇するごとに妊娠糖尿病を発症する可能性が6~9%高いことも判明しました。
また同じ女性の2回の連続した妊娠についても摂氏10度ごとに同様の結果が得られました。
さらに北米など、より涼しい気候で生まれた女性と、南アジアやアフリカ、中東などの暑い気候の地域で生まれた女性の妊娠糖尿病発症率の比較でもこの傾向が見られました。
世界的な気温の上昇は、将来妊娠糖尿病症例数を増加させる可能性があり、寒冷な地域以外に居住する女性にとっての影響は大きいのではないかと研究者は指摘しています。
また妊娠糖尿病とリスク要因が事実上同じとされている成人2型糖尿病のリスク要因についても同じことが言えると研究者らは伝えています。
(画像は聖ミカエル病院のホームページより)

聖ミカエル病院のプレスリリース(Science Daily)
https://www.sciencedaily.com/releases/聖ミカエル病院のプレスリリース
http://www.stmichaelshospital.com/media/聖ミカエル病院(カナダ オンタリオ州トロント)
http://www.stmichaelshospital.com/