ミシガン大学生命科学研究所の研究者らは、舌だけではなく骨格筋にもブトウ糖の感知能力があることを発見、食後血糖の値を調節するために働いているなどの研究成果を学術誌「Molecular Cell」で5月4日公開しました。
LSIの研究者による第3の検知システムが明らかに
舌は砂糖の甘みを検出することは周知の事実です。また、膵臓のベータ細胞は血液中の糖分の値によりインスリンを放出、細胞が糖分をエネルギーとして利用出来るように助けています。
ミシガン大学生命科学研究所(LSI)のJiandie Lin教授らが発見したのは、第3の検知システムともいえる骨格筋細胞のブトウ糖感知システム。従来のインスリンが働くシステムとは別個かつ並列的に働く機構であることが分かりました。
2型糖尿病や高血糖症の治療薬へ応用の可能性も
この骨格筋内の感知機能は、特に食後に安定したブトウ糖レベルを維持するための調節機能として働き、2型糖尿病や慢性高血糖症の病理を知るうえで非常に役に立つと研究者はみています。
さらに筋細胞のブトウ糖感知経路は、血液中のブトウ糖量を低下させる薬の効果にも影響を与える可能性が高いといいます。治療薬の潜在的標的となりうるブトウ糖感知経路には、2つのステップがあることもこの研究で明らかになりました。
舌にある神経細胞と膵臓のベータ細胞、そして今回発見された筋肉細胞。微妙なブトウ糖量の変化を検出する体内の仕組みには、本当に驚くべきものがあるとLin教授は話しています。
(画像はプレスリリースより)

ミシガン大学のプレスリリース
http://www.ns.umich.edu/new/releases/24808ミシガン大学
http://umich.edu/