岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構は東北大学東北メディカル・メガバンク機構と共同でエピゲノムの多様性について調べていました。そして、2017年4月21日にエピゲノムにおいて個人差の大きいDNAメチル化部分がどのような疾患を発症するかに影響を及ぼしている可能性が高いことがわかったと発表。
この研究成果はGenomic Medicineで4月14日にオンライン公開されています。
エピゲノムって何?
遺伝子に関する研究は世界中で盛んに行われていますが、近年特に注目を集めているのがエピゲノムです。
エピゲノムとは遺伝子の塩基配列を変えずに遺伝子やヒストンに対し化学修飾することで働きを抑制する遺伝情報。後天的な環境要因で遺伝子が発現するか否かをコントロールしています。
DNAの塩基は4つ。アデニン、チミン、シトシン、グアニンです。DNAメチル化とはDNA塩基のシトシンにメチル基が結合した状態で、第5の塩基と呼ばれることもあります。
このDNAメチル化はエピゲノムのひとつであり細胞の分化に関与しています。しかし、喫煙やストレスなどの環境要因によって異常が発生すると糖尿病や高血圧症などの生活習慣病、うつやがんなどの誘引になることが知られています。
新たな発見
そこで共同研究グループは今回、約100人の日本人を対象に単球とCD4陽性Tリンパ球の血液細胞のDNAメチル化状態を解析しました。
その結果、細胞ごとにエピゲノム多型を解明。さらに、DNAメチル化の個人差が特に大きい部分と2型糖尿病や統合失調症などのエピゲノム疾患マーカーとの関連を追及したところ、DNAメチル化の個人差が特に大きい部分のほうが疾患マーカーとの関連性が高いことがわかりました。
(画像はプレスリリースより)

東北大学東北メディカル・メガバンク機構 プレスリリース
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