2017年4月24日、田辺三菱製薬株式会社は台湾において「カナグル錠100mg」の輸入販売承認を取得したことを発表しました。
増え続ける糖尿病人口
今、世界中で糖尿病人口は増え続けています。2015年に行われた調査によるとなんと世界中で糖尿病人口は4億人を突破し、4億1,500万人に上ることが明らかになりました。このまま有効な対策を施さないでいると2014年には糖尿病人口が6億4,200万人にまで増えるという恐ろしい予測が発表されています。
糖尿病患者が増えているのはアジアでは日本だけでなく台湾でも同様。しかも、これからも増えるのではないかと予想されます。
SGLT2阻害薬の働きとは
そこで同社は台湾へ「カナグル錠100mg」を輸出することを検討しました。今回の承認によって台湾で2型糖尿病に悩む患者に新たな治療選択肢を示すことができます。
この「カナグル錠100mg」は同社が創製した日本オリジンのSGLT2阻害薬。健康な人においては近位尿細管に存在するSGLT2というタンパク質の働きによって血中グルコースのほとんどが尿細管で再吸収され尿の中に糖は排出されません。
しかし、高血糖状態においてはSGLT2の再吸収能力以上のグルコースが血液中に存在するため尿中にグルコースが排出されてしまいます。このように尿中に糖を排出すれば高血糖状態が緩和されるのですが、糖尿病ではSGLT2の発現量が増加することが明らかになっているのです。
SGLT2阻害薬はSGLT2の働きを阻害することで近位尿細管でのグルコース再吸収を抑えます。そうすると尿中に排出される糖が増加し、高血糖状態が緩和されます。
SGLT2阻害薬はその名のとおり、SGLT2の働きを阻害する薬剤です。SGLT2の働きを阻害すると、近位尿細管でのグルコース再吸収が減り、その分だけ尿糖の排泄が増えます。その結果、高血糖が改善されます。
(画像は田辺三菱製薬株式会社公式ホームページより)

田辺三菱製薬株式会社 プレスリリース
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