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2026年07月26日(日)
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ノバルティスのLCZ696、糖尿病合併のHFrEF患者で血糖コントロールを改善

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ノバルティスのLCZ696、糖尿病合併のHFrEF患者で血糖コントロールを改善

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近年、糖尿病を患う人の数は非常に多くなっており、さまざまなその他の疾患と合併した症状を有している人も少なくありません。そうした人々においても、適切なケアが行えるよう、新たな薬剤や治療法の開発が進められています。

LCZ696でACE阻害薬を上回るHbA1c値の改善効果
製薬企業大手のNovartisは、左室駆出率の低下した心不全患者(HFrEF患者)で糖尿病を合併している人を対象とした試験で、同社の「LCZ696」(一般名:サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物)が、ACE阻害薬とされるタイプのエナラプリルに比べて、HbA1c値を低下させられることを示した解析結果を発表しました。日本のノバルティス ファーマ株式会社からも、4月18日付で報告されています。

実施された試験は、PARADIGM-HF試験と名付けられたもので、HFrEF患者の8,442人を対象として実施、LCZ696の有効性と安全性を、エナラプリルとの比較によって検討した二重盲検第3相の臨床試験です。対象患者は、NYHA新機能分類クラスでII-IVとなる典型的なHFrEF患者であり、すでに行われている治療へLCZ696またはエナラプリルを追加投与するものとなっています。

主要評価項目は、心血管死および心不全による入院の発生までの時間で、LCZ696がエナラプリルと比べ、心血管死を15%以上抑制できるかを検討しています。

今回、この試験におけるデータをもとに新たな事後解析を実施したところ、LCZ696が投与1年後のHbA1c値を有意に低下させ、その効果は3年間の追跡期間にわたって維持されていたことが判明したそうです。エナラプリルに比べ、新たなインスリンや経口糖尿病薬による治療導入率も低くなっており、糖尿病を合併するHFrEF患者の場合、血糖コントロールの観点から、LCZ696を用いると、より大きな臨床的ベネフィットを得られることが強く示唆されました。

LCZ696
心血管死・心不全リスクの低減とともに血糖コントロールも持続的に改善!
解析は、PARADIGM-HF試験の対象となった患者のうち、スクリーニング時点で糖尿病と確定診断を受けていたか、HbA1c値が6.5%以上だった患者を抽出して行われており、その数は3,778人だったそうです。スクリーニング時と投与開始から1年後、2年後、3年後とHbA1c値を測定したほか、試験開始からインスリン療法や経口糖尿病薬の新規導入がなされるまでの時間をチェックしています。

公開された結果によると、LCZ696は、投与開始1年後のHbA1c値を平均0.26%低下させていましたが、エナラプリルでは0.16%の低下にとどまっていました。3年の期間、エナラプリル投与群に比べ、LCZ696投与群では、HbA1c値が持続的に低くなる傾向が確認され、その差は期間全体を通じて0.14ポイントとなりました。

良好な血糖コントロールを実現するため、新規にインスリン療法が導入されるケースも、LCZ696群では114人だったのに対し、エナラプリル群では153人で有意に少なく、率にして29%低減させることが示されています。またLCZ696は、心血管死・心不全による入院リスクを、ベースライン時における糖尿病の有無にかかわらず、エナラプリルよりも低下させられることも確認されました。

糖尿病と心不全、心血管系疾患の関係性は深く、ともにそのリスクを大きく上げてしまうことが知られているため、今回LCZ696に見出されたメリットは、非常に大きなものといえるでしょう。Novartisでは、今後もさらにLCZ696の効果について研究・検証を進めていくとしています。

同剤は、機能不全となった心臓の負荷を軽減し、他の心不全治療薬と併用投与することで、心血管死や心不全の入院リスクを低減させられることなどが知られており、そうした適応での承認が進んでいますが、糖尿病に関する適応はありません。今後の動向が注目されるところであり、これに適する患者さんの新たな治療選択肢となることが期待されます。

(画像はNovartisホームページより)


外部リンク

Novartis プレスリリース
https://www.novartis.com/

ノバルティス ファーマ株式会社 プレスリリース
https://www.novartis.co.jp/

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