2017年4月5日、早稲田大学の服部教授と東京大学の高安博士課程学生らの共同研究グループはヒトの唾液中に存在する細菌叢にもサーカディアンリズムがあり、ヒトの体内時計と連動していることを発見したと発表しました。
サーカディアンリズムとは
地球上に住む多くの生物にはサーカディアンリズムという体内時計が存在することがわかっています。この体内時計を発信しているのは脳で、脳から発信された情報はサーカディアンリズムとして生体全身の恒常性維持のために利用されています。
このサーカディアンリズムが乱れると高血圧症や糖尿病などの生活習慣病、自律神経失調症、睡眠障がいなどを発症しやすくなると考えられています。
研究成果
この研究では健康な成人の唾液細菌叢を4時間ごとに3日間採取。その細菌叢をメタゲノム解析しました。
その結果、68~90%の唾液細菌の量が約24時間周期で増減することがわかり、サーカディアンリズムを示す細菌には夜型や朝昼型など様々なパターンがあることも判明しました。
また、口腔内の細菌叢にはサーカディアンリズムがあるのに対し、試験管内に放置した細菌叢にはサーカディアンリズムがないことから、ヒトの体内時計に連動したサーカディアンリズムということも明らかに。
さらに、細菌数にもサーカディアンリズムがあり昼よりも夜の方が細菌数が増加することなどもわかっています。
口腔内細菌叢の採取は非侵襲性でかなり手軽です。この細菌叢を使ってストレスや健康状態、体内時計の乱れなどを知ることができれば生活習慣病などの新たな診断法や治療法に繋がるのではないかと大きな期待が寄せられています。
(画像はプレスリリースより)

早稲田大学 プレスリリース
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