順天堂大学大学院医学研究科と京都大学の共同研究グループは、慢性腎臓病の病態メカニズムを解明するための鍵となる分子を特定。英科学雑誌Scientific Reports電子版で発表しました。
慢性腎疾患の早期治療に光が
研究者チームが腎糸球体足細胞障害とヒトの腎硬化に関与するとして同定したのは、SNX9と呼ばれる分子。慢性腎臓病の診断や早期治療薬を開発するための足がかりとして期待されます。
慢性腎臓病は現在のところ、それに効く薬がないことから大きな問題となっています。糖尿病や高血圧などが原因で血液を濾過する腎糸球体が硬化することで慢性化、腎機能の低下を招きます。
そこで同研究者チームは、腎糸球体を外側から支える腎糸球体足細胞(ポドサイト)に着目し、その障害メカニズムを研究。ポドサイト障害に関与する物質としてSNX9を特定しました。
はバイオマーカーや役割の解明に意欲
今後ポドサイト障害は慢性腎臓病に至る、どの腎疾患にも現れるため、今回の研究成果は慢性腎臓病の早期治療薬の開発にも大きく貢献するとしています。
今後はこの物質がポドサイト障害の進行を見極めるためのバイオマーカーとしての役割や、SNX9が腎機能を保護しているのか障害を進行させるのかをさらに解明したいと共同研究グループは伝えています。
(画像はプレスリリースより)

学校法人順天堂のプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/順天堂大学のニュースリリース
http://www.juntendo.ac.jp/原著論文(Scientific Reports 電子版)
http://www.nature.com/articles/srep43921