2017年3月21日、東北大学はSGLT2阻害薬を服用することで脂肪萎縮性糖尿病が改善したと報告しました。この研究結果はアメリカの内科学会誌である「Annals of Internal Medicine誌」に掲載される予定です。
脂肪萎縮性糖尿病ってどんな病気?
脂肪萎縮症は先天的もしくは後天的に、全身あるいは部分的に脂肪組織が欠落したり萎縮したりする病気です。脂肪組織が欠落もしくは萎縮することで様々な症状を引き起こします。
脂肪萎縮症を発症して一定以上の脂肪組織が消失すると糖尿病や脂肪肝、高中性脂肪血症などの糖脂質代謝異常が起こります。脂肪萎縮性糖尿病はインスリン抵抗性が強く、通常の糖尿病治療では改善することが困難で難病指定になっています。
SGLT2阻害薬に期待
現在、脂肪萎縮に対する治療法は確立されていません。
脂肪萎縮性糖尿病に対しては2013年から「メトレレプチン」というレプチン製剤が保険適応になりました。レプチンには食欲を抑える作用やインスリン抵抗性を改善する作用があるのですが、高価であることと、皮下脂肪がないため注射時に痛みを伴うことから治療を続けるのが難しいケースがありました。
しかし、今回の研究によって糖尿病の内服薬であるSGLT2阻害薬が脂肪萎縮性糖尿病の改善に効果的であることがわかりました。この薬剤は比較的安価な経口薬であるため、脂肪萎縮性糖尿病の新たな治療選択肢として注目されています。
(画像はプレスリリースより)

東北大学 プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/