糖質は体内に取り込まれると、ブドウ糖に分解されて肝臓に運ばれ、身体を動かすエネルギー源となります。そのため、糖尿病の発症と肝臓の働きには、密接な関係があります。
なぜ肥満すると糖代謝異常が起こり高血糖になるのか
肥満が糖尿病の要因だとされているのは、肥満すると肝臓の糖代謝に異常が発生し、インスリンが効きにくくなって高血糖状態が続くようになるからです。
しかし、なぜ肥満すると糖代謝に異常が発生してインスリンが効きにくくなってしまうのか、その詳しいメカニズムはわかっていませんでした。
このたび、国立大学法人東京医科歯科大学と国立大学法人九州大学からなる研究グループが、そのメカニズムを解明したと発表しました。
肝臓の糖代謝異常による高血糖を改善する方法も解明
これまで、肥満になると肝臓には好中球や単球などの白血球が集まり、それによって高血糖になることは、すでにわかっていました。
今回発表された研究成果では、肥満マウスの肝臓内の細胞に白血球が接着することで、具体的にどのような影響を及ぼして高血糖を引き起こすのかが判明したとしています。
さらに今回の研究では、肝臓内の細胞に白血球が接着しにくくなる抗体を投与すると、高血糖が改善したことまで突き止めています。この研究成果は、肝臓内の糖代謝異常を改善できる新薬の開発につながるのではと期待されます。
(画像はプレスリリースより)

国立大学法人東京医科歯科大学・国立大学法人九州大学・国立研究開発法人日本医療研究開発機構プレスリリース
http://www.tmd.ac.jp/archive-tmdu/kouhou/20170315.pdf