米国にあるノースカロライナ大学のヘルスケア、スクールオブメディスンの研究チームは、糖尿病と合併リスクの高い心臓病を結びつける原因となる可能性の高いタンパク質を発見したと発表しました。
IRS-1の減少で心臓病発生リスクが増加
これまで糖尿病の人は心臓病を発症するリスクが高いことは知られていましたが、その原因物質の究明には研究者たちも苦労してきました。
学術誌「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー」に掲載された研究成果では、IRS-1と呼ばれるタンパク質の減少が心臓病発作や脳卒中、その他の心臓病のリスクを増加させるとしています。
心臓病合併リスクを抑える薬の開発に前進が
糖尿病のコントロールが上手くいかず、血糖値が上がるとタンパク質IRS-1が減少。細胞が異常増殖することで心臓の動脈に病変を起こしやすくなると研究成果は伝えています。
研究者は、この成果が糖尿病でない人の2倍もあるとされている心臓病の発症リスクを減少させるのに役立つといい、その薬の開発にまた1歩近づいたとしています。
今後は他の合併症との関連も調査
Clemmonsラボの研究チームは、次なるステップとして高血糖下でもIRS-1の合成を促進できる物質の発見を目指しています。さらにIRS-1の活動の研究を続けることで、眼や腎臓病など他の糖尿病の合併症も改善するかもしれないと期待を寄せています。
(画像はプレスリリースより)

UNC Health Care and UNC School of Medicineのプレスリリース
http://news.unchealthcare.org/news/2017