糖尿病では、さまざまな合併症を生じることが知られていますが、その中に糖尿病黄斑浮腫というものがあります。3大合併症のひとつである糖尿病網膜症に合併しうる同じ眼の疾患で、高血糖状態が続くことにより、痛んだ毛細血管から水分や脂肪が漏れ出し、ものを見る中心部の黄斑部というところでむくみが生じた状態です。
在宅眼科医療機器ソリューションで失明・視覚障害を防ぐ!
最初は小さなむくみですが、徐々に大きく広範に及ぶものとなり、著しい視力障害を引き起こして、自立した生活を送ることが難しくなるケースもあります。こうした事態を予防するには、定期的に眼科検診を受け、異常を生じた際には、早期に必要な治療を行っていくことが欠かせません。
そのような視力維持と回復に貢献することが期待される在宅眼科医療機器ソリューションの開発が、窪田製薬ホールディングス株式会社によって13日、発表されました。これは同社の100%子会社である米アキュセラ・インクが取り組むもので、「Patient Based Ophthalmology Suite(PBOS)」と名付けられたソリューションになります。
遠隔地から網膜の解剖学的構造や視力変化をすぐに診断
今回、開発への着手が発表されたこの「PBOS」は、自宅などにいる患者が自分自身で検査を行うためのデバイスと、クラウドにデータをアップロードするためのネットワーク機能、検査結果を解析する専用ソフトウェア、そして医師や医療機関が解析データにアクセスするためのクラウドサービスで構成される予定です。
患者向けのデバイスは、網膜の断面構造をチェックできる、超小型の光干渉断層計機能を搭載した小型ハンドヘルドデバイスになり、これを核としたクラウド活用の仕組みで、患者が専門医のいる病院まで実際に足を運ばなくとも、遠隔地にいる医師の診断・早期治療が受けられるようになると見込まれています。
開発の第1段階として、糖尿病黄斑浮腫やウェット型加齢黄斑変性と呼ばれる眼疾患など、網膜血管新生による疾患の治療中および治療後における病変と経過のモニタリングを行っていくことが発表されました。
最終的には、遠隔地にいる医師が、網膜の解剖学的構造や視力変化といった病変について、患者がどこにいても素早く診断できるシステムを確立、個々の患者にあった眼科治療を無理なく実現し、治療の遅れによる深刻な視力低下などを未然に防いでいくことが目指されています。
こうしたソリューションがごく身近なものとなり、異常の早期発見・早期治療が、広く実現されていくとよいですね。
(画像は窪田製薬ホールディングス株式会社ホームページより)

窪田製薬ホールディングス株式会社 プレスリリース
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