生活習慣病である2型糖尿病の場合、発症したからといってすぐに手術や入院治療が必用だということはまずありません。しかし、だからといって医師の指示に従わず治療を止めてしまうと、合併症を発症するなど重症化させてしまう可能性が高くなります。
治療を止めてしまう人を7割の精度で予測
日本電信電話株式会社(NTT)は3日、東京大学の大江和彦教授らの研究グループと共同で、糖尿病の治療を途中で止めてしまう「受診中断」の予測を行うモデルを構築したと発表しました。
この予測を行うモデルは、同社グループのAI技術を活用したものです。糖尿病患者約900名の電子カルテデータから、患者の行動に関連のある特徴を機械学習術で構築しました。このモデルを使用した場合、受診中断を約7割の精度で予測したとしています。
これまでも、受診中断をしてしまう患者の特徴として、年齢が若い患者や、仕事を持っている男性患者といった特徴が報告されていましたが、より高い精度で治療を止めてしまいそうな人を事前に確認できれば、治療を行う医師や医療機関も特に注意を払い、治療の継続を強く勧めることが可能になるでしょう。
患者自身が自発的に治療を続けていくきっかけにも
2型糖尿病の場合、発症時に医師から「あなたは糖尿病です」と告げられて、驚く患者は多いはずです。特に自覚症状もなく、痛みや不快感なども覚えない人が大半だからです。
しかし糖尿病の恐ろしいところは、自覚症状がないからと治療を怠っていると、いつの間にかさまざまな合併症を発症し、全身がむしばまれていってしまう点なのです。
糖尿病の三大合併症は網膜症・腎症・神経障害といわれていますが、ほかにも血管の動脈硬化が進み心臓病や脳卒中なども発症しやすくなります。そうすれば、手術や長期入院などを余儀なくされ、患者自身の負担も増える一方になってしまいます。
今回構築された予測モデルによって受診中断を予測されてしまった人は、その事実をしっかりと受け止め、ぜひとも自発的に治療継続を行い、生活改善に努めていきたいものです。
(画像はプレスリリースより)

日本電信電話株式会社(NTT)プレスリリース
http://www.ntt.co.jp/news2017/1702/170203a.html