L-グルタミンと呼ばれるアミノ酸の一種は、筋肉の強化や筋肉疲労を回復させる効果、免疫機能を助ける効果などがあることで知られてきましたが、さらに代謝関連とも深く関与しており、糖尿病の治療にも使用できる可能性があるのではないかとみられるようになっています。
医薬品グレードのL-グルタミンで特許取得へ
これに注目して開発を進めているのが、米国のEmmaus Life Sciences, Inc. (エマウスライフサイエンス社)です。同社は7日、医薬品グレードのL-グルタミン(PGLG)について、糖尿病治療におけるその使用を内容とした特許を日本国内で出願、特許査定通知を受領したことを明らかにしました。
特許出願番号2014-542296で取り扱われ、承認を得たことから、近く特許料を納付することによって登録が完了し、正式に特許番号が付与されて特許権が発生するものとみられます。
日本での特許出願内容によると、糖尿病患者および前糖尿病患者において、その血糖コントロール状態を示す主要指標として用いられているHbA1c値が、L-グルタミンを治療に用いることで、大幅に低減したとされているそうです。
他地域での特許も出願中、鎌状赤血球症の治療にも
今回の特許で権利保護されることとなるのは、糖尿病とされる範囲で平均的な血糖値を示している人のHbA1c値を低減する組成物です。今後、血糖コントロールを良好にする新たなアプローチのひとつとして、PGLGが広がっていくかもしれません。
エマウスライフサイエンス社の会長兼最高経営責任者でもある新原豊医学博士は、今回の特許査定承認を受け、糖尿病治療の観点から、PGLGを用い、その効果を評価する臨床プログラムを展開させていく予定だとしました。
同社では、このPGLGを糖尿病や憩室症の治療に用いる用途で開発を進めているほか、成人および小児患者における鎌状赤血球症の治療に活かすことを目指しており、これを適応としたFDAへの販売承認申請も行っています。
また、糖尿病の治療目的で使用するPGLGについては、現在、日本の場合と同様に、米国やその他地域でも特許を出願中だそうです。今後のさらなる展開が期待されますね。
(画像はエマウスライフサイエンス社ホームページより)

Emmaus Life Sciences, Inc. によるプレスリリース(共同通信PRワイヤー)
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201702078541/Emmaus Life Sciences, Inc. ホームページ
http://www.emmausmedical.com/default.aspx?l=EN