糖尿病ニュース
2026年07月15日(水)
 糖尿病ニュース

減量手術で糖尿病性網膜症の発症率が低下

話題・時事ネタ
地域情報
調査・アンケート
商品情報
セミナー・イベント
新着ニュース30件






























減量手術で糖尿病性網膜症の発症率が低下

このエントリーをはてなブックマークに追加
2型糖尿病患者の場合、肥満症を伴っているケースも多く、治療とともに減量を進めていく必要があることもしばしばです。この減量においては、基本的に食事療法と運動療法で対処しますが、重度の場合には外科的な手術も検討されることとなるでしょう。

合併症予防にも減量手術が有効か
肥満治療のための減量手術は、欧米においては以前から1つの選択肢として取り扱われてきましたが、日本国内ではごく限定的で、2014年に保険適応となったことなどから、徐々に受け入れられるものとなってきました。

今回、肥満を伴った2型糖尿病患者では、糖尿病性網膜症の発症予防に減量手術が有効であることを示す研究結果が「Obesity Reviews」のオンライン版に1月13日付で掲載され、関心を集めるものとなっています。

研究を行ったのはC.Merlotti氏らの研究チームで、彼らはこれまでのデータをもとに、薬物治療で対処した患者と減量手術を行った患者では、糖尿病性網膜症の発症や進行にどのような差があるか、いずれが有効と考えられるかを検討するため、比較・解析を実施しました。

減量手術
7本の研究におけるデータ解析で減量手術の方がより発症率を抑えられる結果に
研究チームでは分析を行うにあたり、95%の信頼区間を保証する研究試験データのみを対象として抽出、7本の関連研究におけるデータを入手し、これらに対するメタ解析を実行しています。

メタ解析は、DerSimonianおよびLairdによるランダム効果モデルを用いて行われており、糖尿病性網膜症のスコア変化は、95%の信頼区間を有する標準化平均差で示されています。

その結果、糖尿病性網膜症を発症した事例は、肥満を伴う2型糖尿病患者の場合、減量手術を行った患者群の方が、薬物治療で対処した患者群に対し、有意に少ないことが判明しました。

一方で、糖尿病性網膜症のスコア変化比較では、3本の研究が対象となったものの、減量手術を行った患者群と薬物治療を施した患者群での有意な差はみられなかったそうです。なお、今回の解析で用いられた7本の研究のうち、糖尿病性網膜症の進行と再発に関するデータを含んだものは2件であったとも報告されています。

こうした結果から研究チームでは、肥満を伴う2型糖尿病患者の場合、減量手術を行うことが糖尿病性網膜症の発症リスクを下げることにつながり、予防のため有効といえるとしましたが、今回用いたデータからは、網膜症の進行や再発などにおける、薬物治療に対しての優位性を示すのに十分なエビデンスは得られなかったとまとめています。

そして、糖尿病性網膜症への減量手術の効果に関し、確固たる結論を導くためには、さらなる研究が必要となるだろうとしました。

(画像は写真素材 足成より)


外部リンク

Obesity Reviews : Bariatric surgery and diabetic retinopathy: a systematic review and meta-analysis of controlled clinical studies
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/obr.12490/full

Amazon.co.jp : 減量手術 に関連する商品
  • 【承認不要】志木市のむかしから今にいたるまでのことを知るなら郷土資料館(8月31日)
  • 細胞の抗ストレス機能を利用した2型糖尿病治療薬の可能性を示唆(12月25日)
  • 甘いのに低GI しかも完全オーガニックな食品が発売(12月24日)
  • 患者自身の脂肪細胞を使う遺伝子治療 糖尿病への応用に期待(12月23日)
  • 抗ストレス化合物に肥満や糖尿病軽減効果を確認 ドイツ(12月18日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->