臨床の場における栄養管理や食事療法の重要性を訴え、患者を対象とした代謝栄養学の情報交換や疾患病態研究を進める一般社団法人日本病態栄養学会が、去る1月13日~15日に開催した第20回の年次学術集会で、「糖尿病患者のためのレシピコンテスト」を開催しました。
500kcalのオリジナル弁当を開発
コンテストは、地域色を活かした「お弁当」(学生部門)と「嚥下食」・「減塩食」(管理栄養士部門)で実施され、学生お弁当の部では、十文字学園女子大学の食物栄養学科3年 臨床栄養学研究室(和田安代研究室)の治療食開発班 2期生である中原みなみさん、深澤聖奈さん、岩澤里奈さん、山本佳奈さんの作品が優秀賞を受賞しました。1月31日、同大学より公表されています。
このコンテストにおけるテーマは「糖尿病のための500kcalオリジナル弁当」で、受賞作品は「彩りばっちり!新座のお弁当レシピ」と題されたものです。十文字学園女子大学のある埼玉県新座市における特産品のにんじんや里芋、ほうれん草を積極的に取り入れ、地域色豊かなものとなっているほか、栄養バランスもよく、食べ応えもしっかりとある仕上がりのお弁当になりました。
身近な食材で真似できる!食べ応えもばっちり
優秀賞に輝いたこのお弁当には、炭水化物量を減らしながら、栄養価をアップさせる工夫の施されたにんじんご飯を用い、ボリューム感ももたせた「にんじんご飯の肉巻きおにぎり」をはじめ、香ばしい「さといものコロコロ唐揚げ」、キャベツのカップに彩りよく盛りつけられた「ほうれんそうの味わいサラダ」、アクセントとなる辛味もうれしい「にんじんの明太きんぴら」が詰まっています。
これだけのものが入った充実のお弁当で、エネルギーは542kcalと控えめ、たんぱく質は15.7%、脂質が22.7%、炭水化物が61.6%、食塩相当量が2.6グラムとなっています。
受賞作品を制作した4人は、糖尿病の患者さんであっても、食事制限を気にすることなく“食べる”ことを楽しめるようなお弁当を作りたいと、このレシピを考案したそうです。
書類選考ののち、1月13日の実技審査、1月15日のプレゼンテーションを経て優秀賞に選ばれたこの作品は、いずれも身近に手に入る、家庭にもよくあるような食材で作られており、患者さん自身がレシピをもとにこれを再現、実際の日々の食生活へ手軽に取り入れていける点も優れたポイントとなっています。糖尿病の予防や進行抑制に、参考としてみるのもよいですね。
(画像はプレスリリースより)

十文字学園女子大学/十文字学園女子短期大学部 プレスリリース(発表資料)
http://www.jumonji-u.ac.jp/news/20170131/index.html第20回日本病態栄養学会年次学術集会 レシピコンテストについて
http://www.eiyou.or.jp/gakujutsu/recipe.html