運動・食事療法との併用で糖尿病患者における腎症の進行を遅らせる可能性
株式会社山田養蜂場では、同社がみつばち研究助成基金として支援している、京都府立医科大学大学院丸中良典教授の臨床研究により、運動・食事療法と併用したブラジル産プロポリスの摂取は、2型糖尿病患者の腎症進行を遅らせる可能性があることが判明したと紹介、話題を呼んでいます。
糖尿病は「合併症の病気」とも言われ、糖尿病だけでは自覚症状がなくとも、血管障害によってさまざまな合併症が引き起こされてしまいます。なかでも特に多いのは、腎症、網膜症、神経障害です。
このなかの腎症は、細かな血管の集まる腎臓の糸球体における血管障害で、進行すると腎機能が低下、老廃物をうまく排泄できなくなり、腎不全に陥ってしまいます。いったん慢性腎不全になると、腎機能は回復されず、人工透析に頼らなくてはなりません。
尿酸値の増加を抑制、腎機能悪化を抑える結果に
丸中教授らの研究グループは、今回の研究で、ブラジル産プロポリスが2型糖尿病患者の全身に及ぶ代謝疾患に関わる因子に影響を与える可能性があることに注目し、プラセボ対象二重盲検試験を行いました。
まず80人の2型糖尿病患者を2グループに分け、運動・食事療法は継続した状態で、片方のグループにはブラジル産プロポリスを、もう一方にはプラセボ(偽薬)を、それぞれ8週間飲用してもらい、血液検査で糖代謝や腎機能の評価などを実施しました。
すると、ブラジル産プロポリスを飲用したグループ、プラセボグループのいずれにおいても、糖代謝の指標であるインスリン抵抗性指数や血糖値の悪化はみられませんでした。その一方で、腎機能を示す血液中の尿酸値や、上皮成長因子受容体(eGFR)の値は、プラセボグループで値が悪化したのに対し、ブラジル産プロポリスを飲用したグループでは、飲用前の値とほぼ同レベルに保たれ、悪化が抑制されていることが確認されました。
このことから、運動・食事療法とブラジル産プロポリスの飲用によって、腎臓の老廃物濾過能力減少を抑えたり、腎機能低下による尿酸値の上昇を抑制したりすることができ、合併症予防に有効な可能性があることが示されました。
尿酸値の上昇は、高尿酸血症を引き起こし、痛風を発症させることが知られていますが、そのほかにも狭心症や高血圧症、心筋梗塞、脳血管障害などのリスクを高めるといった研究報告も、近年なされています。
適切な食事管理と日々の運動の実践に加え、ブラジル産プロポリスを摂取すると、全身性の重大な合併症リスクを低減することができるかもしれません。今後のさらなる研究が期待されるところですね。

山田養蜂場 みつばち研究助成基金 研究成果紹介
http://www.bee-lab.jp/grant/report/propolis_13.html