2型糖尿病治療においては、患者の意欲的な治療への取り組みと、それをサポートするチーム医療の充実が治療効果に大きな影響をもたらすものとなります。そのため、直接的な治療行為だけでなく、さまざまなソフト面でのフォローアップもなされるようになってきていますが、この重要性があらためて示される最新の研究報告がなされました。
電話によるフォローアップでHbA1c値に良好な変化
この研究は米国において行われたもので、その成果をまとめた論文は、11月13日の「Journal of Clinical Nursing」オンライン版に掲載されています。
研究を実施したのは、Cheryl Brown-Deacon氏らのチームで、彼らは2型糖尿病患者に対する電話での治療フォローアップが、血糖モニタリングやHbA1c値にどのような影響を与えるか、実際の患者群を比較して検討し、その評価を行いました。
対象となったのは、HbA1c値が7.5%以上の2型糖尿病患者41人で、研究チームではこの患者らを、標準治療を行うのみのグループと、標準治療に加えて毎月の定期診断受診後2週間以内に電話フォローアップを行うグループの2群にランダムで割り付け、3カ月間にわたり観察、比較を行っています。
直接コンタクトをとるサポートは重要!アドヒアランス向上へ
それぞれの患者群において、ベースラインでのHbA1c値などに顕著な違いはなく、血糖コントロールの状態や糖尿病の進行度はほぼ同様でした。
実験観察の結果、3カ月の観察期間を終えた時点でのHbA1c値に、各群での大きな違いは認められず、血糖モニタリング記録をきちんと実行する患者数に関しても、患者群間での統計学的に有意な差はみられないことが判明するにいたりましたが、電話でのフォローアップを行った患者群では、行わなかった群に比べ、HbA1c値の変化に臨床上重要といえる動きが確認できたそうです。
研究チームでは、今回の実験を通じ、血糖モニタリングの実施頻度やHbA1c値における観察期間終了時点での有意な変化や改善は確認できなかったものの、直接コンタクトをとっていく電話フォローアップのようなサポートを頻繁に行っていくことは、糖尿病の自己管理改善、アドヒアランスの向上に寄与し、ひいては治療効果向上にもつながっていく可能性が高いことが示されたとしています。
(画像はイメージです)

Journal of Clinical Nursing : Can follow-up phone calls improve patients self-monitoring of blood glucose?
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jocn.13367/full