2017年7月28日、SBIバイオテック株式会社は子会社で開発中である「QPI-1002」の臨床試験結果を公開しました。
正常な細胞をアポトーシスから守る
この「QPI-1002」はsiRNA化合物。この薬剤は全身投与型のsiRNA医薬品としては初めてヒト臨床試験に用いられたものであり、これまで数々の臨床試験を経ています。
腎臓移植後における遅延移植機能の予防薬としてすでに欧州や米国でオーファンドラッグ指定されている薬剤であり、この薬剤を投与するとプロアポトーシス遺伝子であるp53の発現を一時的に妨げることによって正常な細胞を急性組織傷害によるアポトーシスから守ります。
心臓血管手術後の急性腎不全発症率が有意に減少
心臓血管手術を受けた患者は数時間から数日以内に術後急性腎不全を発症するリスクがあります。多くの患者は術後急性腎不全を発症しませんが、高リスク患者では術後急性腎不全の発症確率がかなり高まります。しかし、急性腎不全は特定の治療法が未だ確立されていません。
今回結果が公開されたのは「QPI-1002」のフェーズ2臨床試験。この試験には心臓血管手術を受けて急性腎不全の発症リスクのある341人の被験者も組み込まれました。
その結果、心臓血管手術後の急性腎不全発症率が有意に減少。この結果は糖尿病や慢性腎臓病患者、複数の心臓血管外科手術を受けた患者でも同様でした。
(画像はSBIバイオテック株式会社公式ホームページより)

SBIバイオテック株式会社 プレスリリース
http://www.sbibiotech.jp/information/pdf/pr20170728.pdf