米国カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者チームは、日本で開発された抗アレルギー、ぜんそく薬に糖尿病患者の血糖値を改善する効果が認められたとの研究成果を7月5日発表しました。
抗ぜんそく薬が糖尿病にも有効かもしれない
7月5日に学術誌Cell Metabolismに論文を発表したのは、カリフォルニア大学サンディエゴ校とミシガン大学の研究者のチーム。
1980年代に日本で開発された抗炎症・抗アレルギー薬でぜんそくの治療にも用いられるアンレキサノクス(amlexanox)に、糖尿病患者の一部に血糖値を下げる効果が認められたと発表しました。
アンレキサノクスは、日本ではソルファ、エリックスの名で発売されている抗アレルギー薬です。
研究者らはアンレキサノクスを肥満状態にしたマウスに投与したところ、インスリンに対する感受性が高まり、糖尿病や脂肪肝の疾患が改善した、また体重を減らすことにも成功したと話します。
反応群と非反応群があるが、期待が持てる結果だと
ただし、薬物治療の結果、この薬に反応する群としない群があり、その原因の追及のため脂肪細胞の分子分析を行う必要があったとSaltiel博士はいいます。
考えられる理由の1つとして、反応群は研究開始当初の脂肪の炎症レベルが非反応群よりも高かったことをあげています。これは炎症への反応素因に何らかの違いがあるためではないかとみています。
ヒトの試験でもマウスモデルと類似した結果がもたらされています。
研究者チームはこの発見について、これまで研究されたことのない薬が糖尿病や脂肪肝に有効かもしれない、依然として多くの疑問は残るものの、新しい薬の可能性について強い期待が持てると話しています。
(画像はプレスリリースより)

カリフォルニア大学サンディエゴ校のプレスリリース
https://health.ucsd.edu/news/releases/カリフォルニア大学サンディエゴ校
https://health.ucsd.edu/Pages/default.aspx